河原町松原「たまらんアジェ」のホソ

京都でホルモンの美味い店と言えば?と問えば、必ずこの店の名前が出るのではないだろうか。四月からしばらく京都の地を離れる我が身としては行っておかずにはいられない。そんなわけで「肉部」第二回会合と称し、会長であるP-chanを召喚してアジェへと向かった。
この店、日曜は17時開店。ちょっと早めに、16:45頃到着。するとすでに6組のお客さんが…!恐るべしアジェ!
なんとか開店と同時に席を割り当てられた。いやなかなか本格的。ジュースのパックにハングル文字。ロッテとかヘテとか書いてあるぞ。気がつけば17時10分には満席。では、食べたものリスト。値段はちょっと曖昧。

  • 生レバー \800
  • タン刺し \1200
  • ホソ(塩) \600
  • ネクタイ(赤ヒモ、塩) \600
  • 上ハラミ(塩) \850
  • ロース(塩) \1000
  • ハツ(タレ) \400
  • 厚切りセンマイ(タレ) \500
  • 天肉(タレ) \600
  • 鶏ヒネ肉(塩) \600
  • キムチ(白菜、大根盛り合わせ) \400
  • ライス \200
  • おつゆ(牛スープ) \550

大吉本店の生レバーと違って実にさっぱりとした味わい。濃厚なコク、血っぽい味を期待していると拍子抜けするかも知れないけど、ぷりぷりとしていて美味い。
タン刺しはもはや芸術品の域。冷えているうちは堅そうなんだけれど、辛子醤油、ネギを添えて頂くと口の中の温度で溶けて消えていく。肉と脂がほどよく混ざり合い、すっと飲み込める。ああまた食べたい。
圧巻はホソ(小腸)。真っ白で、いかにも脂っこそうに見える。そして実際火にかけていると脂がボタボタとしたたり落ち、炎が上がる。これはもたれそうやな〜と思って口に入れ、噛んでみると…!舌と上あごでつぶせそうな柔らかさ、そして脂の味は口中に一気に広がるんだけれど、飲み込むとそれがスパッと消える潔さ。まったりとして、それでいて全くしつこくなく…なんて名文を生み出した漫画があるけれど、その世界を垣間見た。
生でもいけるというハツもすばらしい。やや厚めに切られたハツを激レアで仕上げると、緻密な心筋の歯ごたえと生肉っぽい甘味が楽しめる。しっかりとウェルダンに焼き上げても美味だが、せっかくなのでレアで楽しんでみた。ちなみにこのハツ400円と激安である。生ハツは800円なのだが。
最後に厚切りセンマイを紹介する。センマイというとあのグレーのひだひだがメインと思いがちで、私も今までそう思っていたのだが、ここのセンマイはそのひだの根元、白い部分(胃壁やね)が主役。むしろひだは短く切られ、捨てられているようだ。これも生でいけるということだったので、レアとウェルダンで試してみた。結論としてはウェルダンがオススメかな。ぎゅっと締まった歯ごたえはミノのそれを上回る。
部位としては特に新しいところに挑んだわけではないのに、初めて食べるようなホルモンが続出。肉好きを自負するなら、行かないわけにはいかないだろう。

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写真を含む詳細は、肉部部長P-chanのブログにて。