久々の日記は久々のパソコン自作記(序盤)

序章

10月下旬のある日。お仕事終わって自室へ戻り、いつものようにパソコンの電源をポチッ。
…。
ポチッ。
…へんじがない ただのしかばねのようだ。
き、昨日まで普通に動いてましたけど!?あー普通と言うか、時々不安定にブルースクリーンを出してたけど、どうせHDDの不調だろうと思って気にしてなかった(気にしろよ)。そろそろPC組み替えようかなと思って久々にDOS/Vパワレポ買っていたとはいえ、準備は全く整っていない。もう少し粘ってほしかった…。

診断

BIOSすら立ち上がらない…どころか通電しないということは、これはもっと基本的な部分の故障だ。考えられるのは

  1. 電源スイッチの故障
  2. 電源ユニットの故障
  3. マザーボードがどっか焼けた?

とりあえず(いちばん安くあがる)1.については、スイッチを外して端子を直結させるテストを実行しても起動しないのでハズレ。3.についても、いつもだらけきった低負荷しかかけてないんだからちょっと考えにくいし、焼けても何らかの反応はあるはず。とすると可能性が高いのは2.だが、うちのPCケースはスリムタワー型(Windy ALTIUM FC200)なので普通のATX電源が使えない。Flex-ATXというやつ。同じ電源ユニットは今も購入可能のようだが、これを買ってしまうと引き続きこのケースを使い続けることになる。正直、このケースはあえて言わなくてもカスであるレベルのハズレ。ケースを開けるには小さな六角レンチで7箇所もネジを外す必要があるメンテナンス性の悪さと、薄いアルミを使っているがゆえのビビリ音。見た目は悪くないんだが実用性があまりにも低いので、機会があれば見捨ててやりたかったところだ。
というわけで、ケースと電源を購入することに決めた。まずは電源だ。

電源選び

うちのパソコンの用途はほぼネットとメール。たまにOfficeを使ったり、動画を見たりはするけれども、CPUやGPUに負荷をかけるような使い方はまずしない。とにかく静かなPCにしたい+パワーは要らない…とすると、いっこ試してみたいやつがある。ACアダプタATX電源に置き換えることができるABEEの84Wと130Wモデルがあったので、130Wモデルを持ってレジに行った…はずだったが、よく見たら84Wだった。まぁいいや。たぶん大丈夫だろうし、きつかったらCPUのほうを換装しよう。

ケース選び

設置スペースの関係上、一般的なタワー型ケースは無理。キューブかスリムタワー、あるいはHTPCと言われるタイプになる。それでいてATX電源が搭載可能で、MicroATXマザボが載るやつ…意外と少ないな。Antecに興味があったけど、すでに電源が搭載されていることと、ちょっと大きめってことで断念。SilverStone Milo SST-ML03Bにした。

物欲ふつふつ

なんか、ケースと電源を更新するのに、中身を触らずそのままなんて…あり得ないよね。うん。というわけで、中身にも手をつけることにした。本当はTBクラスのHDDを増設したかったんだけれども、折悪しくタイの大洪水ダイの大冒険みたい)でHDD価格がおっそろしく急騰。だからって500GBとか中途半端なのは買いたくない、となるとここは一発SSDに手を出すしかないでしょう。HDDの急騰につられて多少なりとも値上がりしてるかと思いきや、マーケットが全く別物なのか、影響なし。というわけで60GBのS-ATA3対応SSD、OCZ Agility3 AGT3-25SAT3-60Gを購入。見せてもらおうか、新世代のストレージの性能とやらを!
起動ドライブはこれでよし。しかしデータ保存用ドライブは?現有のHDDは120GBと160GB、あとUSB外付けで250GB(死蔵品としてほかに40GBと30GB)があるが、IDE接続ということもあって今ひとつときめかない。また、静音・省電力というコンセプトにも合わない。…よし、このIDE接続のHDDたちはUSB外付けにしてしまおう。
でも何となくモヤモヤしてたら、京都駅前のビックカメラ250GBの2.5インチHDD (SATA)が4,180円になっているのを発見。店員さんに確認すると、「洪水前からの在庫品は値上げしてないんです、来週には1.5倍から2倍くらいの値段になります」とのこと。こういうのを見逃すわけにはいかない。たまっているポイントを全てはき出した上、所持金は120円になってしまったが後悔なんてしない。私の使い方なら、内蔵はこれくらいあれば十分だろう。

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つづく(かも)。

上総牛久「ホルモン焼 玉屋」のお肉たち

18時半に予約を入れていたものの、ゴルフ場を出たのが18時45分。19時までにはお店に来てねと言われていたので、もうすぐ着きますと電話を入れて19時15分には何とか到着したのが、この「ホルモン焼 玉屋」。18Hスループレーで消耗したエネルギーを補充し、傷ついた筋繊維にタンパク質をみなぎらせるために、食べたものは以下の通り。

  • タン2
  • ハラミ
  • ほほ肉
  • 生レバー
  • ユッケ
  • トントロ
  • カルビ2
  • ロース2
  • ホルモン焼き2
  • 小袋焼き
  • キムチ盛り合わせ
  • マグロトロ刺身
  • クッパ
  • ウーロン茶
  • ノンアルコールビール

田舎の家族経営を絵に描いたようなこのお店は、「親戚のうちの座敷」といった風情。「〜しちゃいますねー」が口癖のお姉さんが着ているシャツには「次女 ○○」と名前がプリントされてた。焼肉屋なんだけども、房総半島の海の幸も人気らしく、フグの白子焼きやアワビの刺身、鰹の茶漬けなどがラインアップ。我々が頂いたマグロもなかなか美味。やすえもん曰く「こっち方面にゴルフ来たら帰りはここを定番にしてもいいかも」、うん、においが気にならないメンツなら良い感じだと思う。
有名人のサインも多く、私が分かる範囲では「宝石箱や〜」の彦摩呂と、ケンミンSHOWの東 京一郎、そして岡本綾子。ゴルフ帰りだけに、サンデーアヤコが印象に残った。
このあと、男4人でアクアラインの「海ほたる」に立ち寄り、雑談に花を咲かせて、ここでI津とはお別れ。続いて武蔵小杉駅で残る3人も解散し、私がホテルについたのは日付も変わって0時10分。大浴場の営業はすでに終了、焼肉臭をシャワーで流してお休みなさい。

土日に無茶な遊び方をする

わが母校京大の体育会クラブは、一般的に日本最高学府といわれる東大と、毎年定期戦を行っている。従来は各クラブが個別に戦っていたんだけれども、3〜4年前から京都大学体育会VS東京大学運動会の総力戦という扱いになったらしい。我々準硬式野球部も当然加わっており、OB同士の試合が組まれることもあって年に一度のお祭りといった様相を呈している。現役同士はともかく、OB同士の戦いはまだ動ける大学院生が何人集まるかによって勝敗の行方が左右されることもあり、地元開催が有利である。今回は7/2-3に敵地・東大駒場グラウンドで不利な戦いを強いられることになる。

予定を組む

さて、そんなわけで東京方面に行くんだけども、日帰りだとしんどすぎるし、パックツアーを使えば1泊2日でも普通に往復の切符を買うより安くなったりもするので、泊まりがけで行くことにした。そしてせっかく泊まるのであれば、スケジュールをきっちり練りたいところだ。
ということで、土曜はゴルフ、日曜にOB戦という大枠を決めた。
しかしゴルフと簡単に言っても、土曜の朝に滋賀県の自宅を出て首都圏でゴルフをするのは至難の業。始発に乗れば東京駅には朝9時に着くが、我々の手が届く価格帯で、かつ我々の技術でも楽しめる広々としたコースをとなると、東京駅からさらに2時間は覚悟しないといけない。日本において一般的な朝9H、昼食を挟んで昼から9Hというプレースタイルだと、遅くとも11時までにはスタートする必要があるため、これでは間に合わない。
選択肢は一つ。「午後から18Hスループレー(休憩なしのぶっ通し)」だ。季節は夏。もし灼熱のカンカン照りだったらかなりの消耗が予想される過酷なスタイルだが、そこはもと体育会系野球部員として心頭滅却房総カントリークラブ大上ゴルフ場というコースでプレーすることが決まった。そのあと焼肉を食べて英気を養い、翌日の野球に備えるというスケジュールがここに完成した…のだが、順調にいっても宿に着くのが23時過ぎというなかなかの長丁場。がんばるぞー。

いざ関東へ

目が覚めたのは朝5時。昔から遠足とか旅行の日はあまり寝られず早起きしてしまうタイプだ。まして、寝坊したらそこで試合終了だよというプレッシャーのかかる中、のんきに寝ていられるほど俺は自信家じゃない。
それにしても荷物が重い。ゴルフクラブクロネコさんに運んでもらっているが、ゴルフウェア一式、シューズ、野球のためにウェア、グラブ、スパイク。先輩が「グラブないから貸して」というので一つ予備。捕手ミットを誰も持ってこないという可能性に備えてミットも予備。シューズ、スパイク、グラブグラブミット。小さな袋が5つにもなってしまった。こんなの担いでられないので、4泊いけるスーツケースにパンパンに詰め込んでの出発。始発から2本目の電車に乗ってまずは京都駅へ向かう。部活の試合に向かう高校生と向かい合わせに座りながら、途中コンビニで仕入れたパンを頬張る。おじさんお兄さんも今から遠征やねん。荷物こんなんやけど。
6時44分に京都駅に到着。のぞみに乗り換えて、6時52分に京都発。目的地は東京じゃなくて新横浜やから、寝過ごしたらそこで試合終了だよ。携帯電話のアラームをセットし、家から持ってきた週刊ゴルフダイジェストをパラパラ読みつつウトウト過ごす。いつもならスジャータのアイスを食べるところだけども、今日はいつ寝るかわからんので食べず。
8時54分、無事に新横浜に到着。何となく暗い。菊名経由、乗り換え乗り換えて集合場所の武蔵小杉駅に予定通り9:20に到着。節電はまことに結構なんだけれども、あんまりエスカレータとか止めないでおくれ…15kg級の荷物を持って階段って、結構きついでっせ…。
迎えに来てくれたT大のやすえもん車に荷物を載せていると、K大の後輩・I上くんも到着。やすえもんとI上くんはともに群馬出身、しかもおばあちゃんちが隣町(村?)とかで何だか盛り上がっていた。

ドライブドライブ

ここから車は房総カントリークラブ大上ゴルフ場へ。首都高入り口で現金を支払うやすえもん。

わ「あれ、ETCついてへんの?」
や「いやー、カード家に忘れたんすよ」
わ「へぇ、ちゃんとカード抜いてるんやなぁ」

この時点では特に深く考えず、やすえもんのマツダ・アクセラは快調に進む。そしてアクアライン出口。

わ「うお、3000円!?」
や「高いっすねー」
わ「ETCやと大幅割引があった気がするんだが…」
や「マジすか?  あの、ETCだったらいくらになるんでしょうか」
料金所の人「800円です(サラリ)」
や&わ「(゚Д゚)ポカーン  …は、800円!?」
料金所の人「はい(サラリ)」

半額どころか7.3割引!前回通ったときはETCやったけど、料金いくらとか気にしてなかったというやすえもん。帰りもむざむざ3000円払うのかと思うと笑うに笑えず、やや凹み気味でまだまだ進む。

わ「そういえばI津は大丈夫かな」
や「大丈夫じゃないっすか?」
わ「ちょっとメールしてみるわ」

本日のゴルフもう1名の参加者、T大のI津。フォームも構えもめちゃくちゃやのに、魔法のようなアプローチとパットで前回(2年前)の優勝者に輝いた男だ。しかし生来のしゃべり好きが災いして、英語禁止ホールでは無類の弱さを誇る。メールを送って3分後、彼から電話がかかってきた。bluetoothハンズフリー機能で着信。

I津「おはようございます」
わ「寝てたな」
I津「いやいやいやちょっと大事件がありましてですね」

若干口調が頼りない。寝起き疑惑をよそにしゃべり続けるI津。

I津「ところでやすえもんさん、どの道から行ってますか」
や「アクアラインだよ」
I津「そうそう、アクアライン混んでました?

我々はアクアラインを下りてからすでに30分以上走っている。大丈夫か。

や「今どこなんだ(苦笑)空いてたよ」
I津「そうですか!わっかりました〜最初3ホールくらいは僕がいなくても進めててください」
通話終了。
や「そういえばI津は遅刻魔でした」
わ「大丈夫ちゃうやないか(苦笑)」

…まぁ、何とかなるんやろう。

ゴルフ場にて

コンビニで飲み物を調達し、ゴルフ場に着いたのは11時半頃。3人でゆったりと着替え、ランチを頂き、充実のバンカー&アプローチ練習場で汗を流す。パターもみっちりと。12時31分のスタートまであと5分、

や「I津来ました」

おお、速い!パンを片手にI津登場。あれ?I津のクラブセットってこんなんやったかな。

I津「実はですね、家を出るときに何となく車のトランクを開けたらバッグがない!そういえばこないだ練習行ったときに友達の車に入れたまんまでして。もう片っ端から電話して借りてきました」
わ「…そらたしかに大事件」

しかし彼は全く練習できぬままにスタートホールへ。他人のクラブで練習なしとは、かなりのハンディだ。
ここ房総カントリークラブ大上ゴルフ場は比較的広めのフェアウェイで、手入れのなかなかよく行き届いていて綺麗なコース。インはややトリッキーで左右OBのホールが多いが、アウトは隣のホールから戻ってこれるホールが多く、OBにはほとんどならない。あまり距離の長いコースではないので、我々飛距離自慢の野球人としてはバックティ(青、6266yds)からプレーした。チャンピオンティ(黒)からだと申請が必要だけど、青は自由に行ける模様。
T大2名、K大2名ということで、今回はフォアボール方式(各チームのよい方のスコアで競う)で戦うことにした。
プレー内容には特に見所ないが、ただ、英語禁止ホールについてはメモっておきたい。英語禁止開始直後、自販機での一コマ。

I津「何買うの?」
I上「えっと…挽きたて微糖、です」
I津「火?(注:FIRE)」
I上「そうです、キリンの」
I津「KIRIN!アウト!

…キリンは英語じゃない。アウトは英語。前回大会でも「メガネはセーフですか」と自爆したI津、今回もカタカナ表記に惑わされてまたも自滅。
みんな意識を失うこともなく18ホールをぶっ通しでプレー終了。といっても前がずいぶん詰まっていたので休み休み、ハーフ3時間弱で終わったのは18時を回っていた。結局、K大vsT大はK大が6and5で完勝(18Hでは4up)。裏チーム分けとして、「群馬出身vs兵庫(の高校)出身」「既婚vs独身」ってのも作ってみたけど…結果としてはどれも、私のいる方が勝ち。最近全く練習してないしスコアも下降気味なんだが、とりあえず最年長の威厳は失わずに済んだ(笑)

問題です

滋賀県在住、京都府在勤のWさんの週末の予定を記したものです。( )に当てはまる都道府県名を答えてください。同じ都道府県名を書いても構いません。

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朝、滋賀県の自宅から一泊二日の旅に出ます。
昼、( 1 )在住の友人と( 2 )で合流し、( 3 )のゴルフ場に向かいます。
夕方、( 4 )の焼き肉屋に行って、( 5 )のホテルに泊まります。
次の日、( 6 )の中華街をぶらついてから、( 7 )にある大学で野球をします。
その大学構内にあるレストランで懇親会に出たあと、滋賀県の自宅に戻ります。
月曜日はいつもどおり、京都府の職場に出勤します。

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正直、33にもなってこんな予定を立てること自体が問題だと思う。無事に帰ってこれたら正解を書きます。

十年一日(終章)

序章 本編 終章

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「もう10時だよ」

…うーん。声の主はじぇふ氏。そういえば学生時代もそうだったかな、大勢で騒いだり潰れたり眠りこけたりしている中で、スケジュールが破綻しないようきっちりと、だらだらにならないようにみんなを導いてくれるじぇふ氏。これまで何度、無理なリクエストをしてきたか分からないが、その全てに「うん、まぁいいけど」と応えてくれた、そんな彼がいなければ我々は単なる無秩序集団だったかもしれない。ちなみに千葉県出身のじぇふ氏とS女史は今もなお関西風の言葉を使わず、関東人としての矜恃を保っている。これは敵ながら見事と言うほかない。
チェックアウトは11時。朝ご飯などを欲する人間は一人もいないが、せっかくの大浴場を利用できなかったことを悔やみつつ、部屋備え付けのユニットバスでシャワーを浴びる者が数名。大量に買い込んだ飲料とお菓子がだいぶ余ってしまったので、このあと故郷の鹿児島へ向かうという総代Kのキャリーバッグに無理矢理押し込む。知らずに持とうとした総代、「重っ!」そりゃそうだ、350ml缶が8本入ればそれだけで3kg近い。
イムリミットは人それぞれだが、昼ご飯を食べて少しぶらぶらするくらいの時間はあるようだ。さぁ、どこで何を食べる?当然、思い出と思い入れのある店ということになるわけで、何となく自然と、京大生協ルネに行くことに決まった。7名は車とタクシーに分かれて、ルネへ向かった。

久々のルネ

ルネの横では破戒僧Nの後輩・京大吹奏楽団の団員たちが練習していた。どうやらBOXがこっちに移転しているらしく、Nは「ちょっと見てくるわ〜」とジャーナリスト魂…いや職業病の発作が起きたらしい。10年も前に卒業したOBが前触れもなく訪れてきたら、団員たちは戸惑うものだと思うが…おかまいなしに話しかけ、BOXにお邪魔し、写真を撮ってきた。
そんなNを待つわけでもなく、我々はルネ内へ。懐かしのメニューと期間限定メニューはたくさんあったが、定着した新メニューは少ないようだ。10円値上がりしたささみチーズフライを頼むつのさん。頼もうとしたものがことごとく品切れの私。それぞれ思い思いの品を食べつつ、周りの若者たちの様子をうかがう。無線LAN環境が整い、ノートPCを持ち寄って議論するなど当時は考えられなかったが、当時からある野球サークルの名前などを聞くと何となく懐かしかったりする。
若者の賑わいが増して来たルネで、忘れてはならないものがある。それはパフェ!材料はほぼ缶詰レベルで決して美味くはないんだが、ないと物足りない、そんな駄菓子のような存在かもしれないルネパフェ。12時にパフェコーナーがオープンするや否や、甘党のZAX、私、そして破戒僧Nは砂糖に群がるアリンコさながら欲望のままに注文。つのさんも食べようかと思ったらしいがZAXの肉付きを見て思い止まった」らしい。さすが最年長、アラフォー一番乗りの老練さがにじみ出ている。そんな周囲の目はお構いなしに、10年前と同じ(自称)可愛い雰囲気でパフェを平らげたZAX氏。これでまた一回り、人間的に成長して円熟味を増すに違いない。
私としては、パフェの底に入れられているコーンフレーク(砂糖なし)がコーンフロスト(砂糖あり)に変わっていた*1ことに大いなる衝撃を受けたのだが、みんなにとっては特にどうでもよかったらしい。なぜだろう。
そうして店が混み始めたところで、そろそろブラブラしようかとルネを出ることにした。

吉田山散策

7人で移動するには交通手段が足りず、レンタカーを借りるほど時間もない。自転車を7台手配するのも容易ではない。「じゃ、この辺歩こか」消去法的に、あてもなくそぞろ歩きをすることに決まった。
まず見慣れたというか見飽きたはずの時計台前で写真撮影。誰かにシャッターを押してもらおうかと言うとなぜか外国人に的を絞って探し出すZAX。いやそこにいかにも観光客なオッチャンいてますやん。撮ってもろたらよろしやん。
(写真のせたい。提供希望)
吉田神社へぶらりと向かう。節分祭に行ったことのない人間はいないが、案外テキ屋巡りで満足して、本殿を見たことなかったりする。今年惜しくも合格ならなかったZAX弟の合格祈願でもしようかなどと話しつつ、ざくざくと砂利道を歩く。原生林から吹き下ろしてくる風が心地よい。マイナスイオンとやらは最近めっきり聞かなくなった気がするが、木々を吹き抜ける空気や沢を流れる水にはやっぱり何かあるんだろうな。
おみくじを引いたり、奉納された絵馬を眺めたりしつつ、誰かが言った「何か、思ってたよりええなぁ」は、みんな同じ思いだったかもしれない。
ZAXとじぇふ氏はここでタイムリミットを迎え、離脱。彼らがいなければこのイベントはうまくいかなかっただろうな。再会と次回の開催を固く誓い、残るは破戒僧N、つのさん、べんりT、総代Kと私の5名になった。

真如堂

東に歩いて吉田山を越え、適当に歩いていると立派なお寺が見えた。とりあえず行ってみよう。すると左手に神明鳥居を発見。「陽成天皇神楽岡東陵*2」らしい。陽成天皇、事蹟はあまり有名じゃない(後陽成天皇は秀吉を関白に任じたことでメジャーかも)ように思うけれど、小倉百人一首

つくばねの 峰よりおつる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

陽成天皇の御製だと後で思い出した。天皇陵がこんな近くにあったことも誰も知らず、少し歩いて着いたのは真如堂。紅葉の時期にはとても綺麗で、永観堂に劣らず有名なはずなんだが、これまたみんな物珍しそうにしている。女子ならこのあたりも散策してそうだが、男どもは当時あまり興味がなかったようだ。

「いろいろええとこあるねんなぁ、学生時代にも来とけばよかったわ。なぜオレはあんな無駄な時間を…!

などと言いつつ境内を散策、池を泳ぐ亀をのんびりと眺めたりして過ごした。安西先生、学生時代に戻りたいです。

また会う日まで

そろそろ時間だ。名残は尽きないが、明日は月曜日。総代Kはこれから鹿児島の実家に帰り、活発な新燃岳を眺めて過ごすらしいが、みな社会人としての日常が待っている。そんな多忙な中、これだけの人数が江戸や出雲の地から上洛して集まれたことの意味は大きい。

「また、集まろな」

その「また」がいつになるかは分からない。1年後か、3年後か、また10年後かも知れないけど、その時もきっと、このメンツ揃えば よみがえる19歳。でもちょっとだけ変わったみんなとまた集まりたいところだ。
ちょっと張り切りすぎて疲れたけれど、楽しかった。楽しかったぞー。

*1:ちなみに今日南武生協で食べたパフェは砂糖なしのコーンフレークだった

*2:ようぜいてんのうかぐらおかのひがしのみささぎ

十年一日(本編)

序章 本編 終章

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一次会

お店は三条御幸町「和みダイニングゆず家」。最近よくある、和風な建物を改装してくつろげるタイプの居酒屋だ。飲み放題つき5,000円。
店の前で三重から来たタクと合流し、少し遅れて茶人が現れた。10年前と同じサスペンダー着用で。しかしここで予想外の事態!

幹事ZAX 「まさか12人全員揃うとは!一人くらいドタキャン出るやろと思って、11人分しか注文してないねん」

飲み放題のみ急遽1名追加してもらい、食べたものは以下の通り。

  • 先 附:本日の先附
  • 前 菜:京風出し巻・煮出し里芋唐揚:枝豆塩ゆで
  • 鮮 菜:海鮮カルパッチョ
  • 温 物:鰆の白ワイン洋風蒸し
  • お凌ぎ:穴子の押し寿司
  • 揚 物:ささ身チーズフライ 柚子タルタル
  • 飯 物:おこげの野菜たっぷりあんかけ
  • 甘 味:季節のデザート

里芋の唐揚げと鰆が美味しかった。そして京大生協食堂の定番メニュー「ささみチーズフライ」をここで味わうとは!よもや幹事ZAXはそこまで計算ずくだったか?ボリュームは十分、11人分しかなかったけど12人でも食べきれないほど。
それにしても10年の歳月はどこへやら?本当に久しぶりに会う、連絡もまるで取り合っていなかった人間でさえ特に違和感なく、ずっと顔を合わせていた学生時代のような感覚だった。まぁ、人間の中身がほとんど変わってないってことなんだろうな。その回りにふっくらとお肉を身につけたのは何人かいたけど…。既婚者が半数、子持ちはさらにその半分というのは少し意外ではあった。
そんなわけで美味しく楽しいひとときを過ごした2時間半。まだ8時半だというのにすでに酔いつぶれている発起人の総代を引きずり、二次会へ。時間の都合でタクとS女史はここで離脱。

二次会

三条商店街を東へ歩き、ジャンカラに突入。10名ですと言うと、少し狭いですがすぐご案内できますとのこと。入ってみると確かに手狭、10人分しかソファがない。すでに意識を失っている総代を寝かせるとさらに狭い。ZAXSHAZNAを歌う。じぇふ氏がミスチルを歌う。私もTHE BOOMBon Joviで10年前の雰囲気を作り出し、そして10年前と全く同じ姿をさらす総代。そうかと思えば、Bob Dylan愛唱者だった茶人がAKB48、テレビ業界に身を置くM氏はキレのあるダンスとMCを交えて嵐を熱唱。10年で身につけた新たな技に一同驚嘆しつつ、2時間半は飛ぶように過ぎたが、総代の意識も飛んだまま
M氏は翌朝仕事とのことで、ここで離脱。土曜の夜のためだけに東京から来てくれた心意気に感謝。夜に備えて飲食物を調達し、宿へ向かうのは9名。

長い夜

タクシーに4名、私の車に3名、徒歩2名という形で宿に向かう。なおも自力歩行能力が回復しない総代とそのサポートメンバーがタクシー。徒歩2名は京都在住の妻帯者である。まず総代を抱えたチームが到着。駐車場に車を回し、後からエレベータで客室フロアに着いた我々が目にしたのは、廊下に横たわる総代の姿。ほんとにダメだこいつ。
そうこうしているうちに全員集合、9名のうち4名が麻雀、のこり5名は談笑。いちおう、麻雀を打たない人のためにDS 北斗の拳で秘孔を突きまくってもらう準備はしてあるが、しばらくは積もる話に花を咲かせるようだ。
さぁいよいよ麻雀タイム、こちらもツモる話の始まりである。学生時代に何度となく戦いを繰り広げてきた、破戒僧N、ZAX、私、それに総代。本当はここに盲目の雀士・Aや、惜しくも帰ってしまった「チートイは2と8で待つ」業界人Mにも加わって欲しかったところだが、致し方あるまい。4人しかいないというこの状況で、さっきまで完全に壊れきって何も聞こえない、何も聞かせてくれなかった総代が不死鳥…いやゾンビのように復活。無事に卓を囲むことができた。その間、談笑組から聞こえてくるのはDIOがどうとかスティール・ボール・ランがどうとかJOJOの話。つのさんが話題をリードしている!?
やがて、談笑組のうち京都在住の妻帯者2名は帰宅を選択。まもなくフランスのリヨンに旅立つという茶人にして心理学者Fと、我々の中で最も早く結婚した東洋史学者F。また会う日まで健やかに。そして談笑組はいつの間にか就寝。つのさんはひとり、DS北斗の拳で秘孔を突きまくっていたが、やがて眠りについたようだ。
結局麻雀は朝の6時までで4半荘をこなした。結果は東京から来た言い出しっぺ2名が負け、滋賀に住んでいろいろ手配した2名が勝つという、ご褒美めいたものであった。ちなみに私は3−3−1−1と、夜が深まるにつれて調子を上げる、学生時代からの「3時以降が俺の時間」を遺憾なく発揮。対照的に破戒僧は「リーチしてなかったらええと思ってた」と痛恨のフリテンなど、ブランクを隠せなかった。
ぶっ倒れるように眠りについた朝6時過ぎ。外はとっくに明るいが、チェックアウトまでしばしの休息…。

ISOFIXにこだわる-後編

さて、これまで二度にわたり(これこれ)お届けしてきましたチャイルドシート輸入記ですが、本日無事に届いたのでとりあえず完結です。息子を長時間ドライブに連れて行ったら、インプレを書くかも知れませんが、彼はまだ感想を言葉で伝えることができないので、期待しないでください。

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「発送しました」…らしい

さて、注文したのが6/5。そのとき先方から届いた、自動メールがこちら。

Your order 63400 at kidsroom.de from 5 Jun 2011

Dear Sir or Madam,

Your order has reached us and we will process it immediately. Through this confirmation mail the order takes effect.
Thank you.

No. Quantity Order no. Name UP VAT Discount TP 

1 1 piece 2000001822 Römer Duo Plus Isofix Trendline 2011, Noah
Delivery period: ca. 3 weeks 
(以下略)

うむ。通販websiteもドイツ語と英語が選べて、英語ページから発注したんだから、メールも英語で届けてくれた。発送までに3週間ということは、1ヶ月くらいは覚悟した方がいいかなと思っていたところ。時々この商品サイトをチェックしたが、1週間経っても2週間経っても納期はずっと3週間と表示されたまま。あれれ?と思っていたところ、6/17にこんなメールが来た。

Sendung ********** ist übergeben worden.

Sehr geehrter Kunde,

Ihre Sendung ist heute am 17.06.2011 mit der Sendungsnummer ************ 
an DHL als BUSINESSPAKET International, 10,3kg, (wadashin  , *-**-* *****-town , [zip-code] ****-city, *****-pref. Japan) übergeben worden.
Wenn Sie sich einen Überblick über den Sendungsstatus verschaffen möchten, können Sie auf der 
Internetseite www.dhl.de unter T&T eine Sendungsanfrage mit dem hier angegebenen Identifizierer
sowie Ihrer PLZ starten.

ドイツ語やないか。わからんぞ。まぁ今は自動翻訳サービスという強い味方がいるので翻訳してもらったところ、

番組************は手渡されました。

親愛なる顧客
彼女/それ/それらのプログラムは、今日、プログラム・ナンバー************で17.06.2011です
国際的にBUSINESS PACKAGE(10,3kg)(ワダシン、*-**-* *****町、zip-code ****-都市、*****-県、日本)としてのDHLで返します。
それ自体でプログラム・ステータスの上に概要を手に入れたいと思うならば、あなたは彼女/それの上でそうすることができます
T&Tの下のインターネット側www.dhl.deは、プログラムです、問合せはIdentifiziererをここ誇る
あなたのPLZを始めるちょうどその時。

ふむ。日本語になったとは言い難いけれど、要するに発送したっぽいことは分かった。運送はDHLという業者で、問い合わせ番号も分かった。意外と早く発送されたが、船なのか飛行機なのかも分からないので、気長に待つことにした。

日本に来た、と思ったら届いた

DHL.deのサイトでお問い合わせ番号を入力したら、こんな風に情報をくれる。

Date/time City Status
Fri, 17.06.11 15:30 h DE The instruction data for this shipment have been provided by the sender to DHL electronically
Fri, 17.06.11 19:18 h Nohra, DE The international shipment has been processed in the parcel center of origin
Sat, 18.06.11 03:52 h Saulheim, DE The international shipment has been processed in the export parcel center
Mon, 20.06.11 00:10 h IPZ-Ffm, DE The shipment is being transported to the destination country

ふむふむ。DEはドイツだな。NohraもSaulheimもドイツの内陸の町のようだ。IPZってのはよくわからんかったが、FfmってのはFrankfurt am Mainのことらしい。フランクフルトには国際空港があるから、飛行機便なのかな?でも運賃も大して支払ってないし、運河を通って船便なんてこともあるかもしれないと、ドイツ滞在経験3時間フランクフルト空港内しか知らない私は思っていたところ。引き続きDHLの情報を見ていたら、2日後にはこうなってた(新しい情報だけ書きます)。

Date/time City Status
Wed, 22.06.11 09:31 h JP The shipment has arrived in the destination country
Wed, 22.06.11 12:00 h JP Shipment is prepared for customs clearance in country of destination
Wed, 22.06.11 15:16 h JP The shipment has arrived at the import parcel center

ほう!日本に着いてるやん。もうすぐやん。誕生日間に合うやん。と喜んでいたら、ヨメからメールが来た。

チャイルドシート届いたで

あれっ!?そうなんや。さすがに日本郵便との連携はリアルタイムではないらしい。夜になってもう一度見てみると、丁寧に更新されてた。

Date/time City Status
Thu, 23.06.11 07:47 h JP The shipment is being prepared for delivery in the delivery depot
Thu, 23.06.11 10:22 h JP The recipient was not present. The shipment could not be delivered.
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うーむ。お留守でしたのでお届けできませんでしたなんてことまでちゃんと書いてくれてる。親切だ。

箱は結構デカい。「課税通知書等在中」と朱書きされたビニール袋の中には、国際郵便物課税通知書などなど書類一式が。課税対象額は15,023円。実際に支払った額と、税関が認定する課税対象額とが異なるってところが輸入取引のミソですな。関税は非課税らしく、これに消費税600円と地方消費税150円がかかり700円(100円以下は切り捨て?)、さらに手数料200円で計900円を支払って受け取り。開けてみると…

おお、なかなかの簡易包装。これ、緩衝材をのけて中身が見えるようにしたわけではなく、箱を開けた直後の画像です。緩衝材は最小限、ISOFIXの接続金具のところ(底面)にしかついてなかった。こういうのを見ると日本人がいかに神経質なのかがよく分かるな。

web上ではベージュと茶色の中間色というイメージやったけど、カーキ色っぽくも見える。ん、かっこよい。デザイン重視で選んだ品ではないけれど、こういう男前な商品は国産品にはなかなかない気がする。

さっそくつけてみた

説明書は親切にも9カ国語で書かれている。独、英、仏、伊、西、蘭、露、葡、丁?ユーロ圏の言語ばかりで日本語はないけど、英検準2級の英語力を遺憾なく発揮してイラストを参考にして取り付け。シートのISOFIX金具を引っ張り出して、車の金具にガイドをつけて*1、差し込む!
大げさじゃなく、5秒でつきます。5秒で外せます。ほんとに、シートベルトで巻き巻きするなんて馬鹿馬鹿しくなる*2
トップテザーが標準添付じゃなかったけれど(…知らんかった)、こんだけがっちりついてれば不要かな?ちなみに日本向け商品では標準装備なので、正規店では単品での別売なし。輸入している業者で買うと5,000円くらいするし、自分で輸入しようとすると価格は23.5ユーロながら送料がバカにならない。次回何かを輸入することがあればその時ついでに発注してもいいけど、車種別適合表を見ても、我が家のVW Golf Variantはテザーなしの装着に適合しているようやし、まぁこのままでええでしょう。

*1:必須ではないけど、つけた方が楽

*2:本品もシートベルトで固定することはできます