げんこつやまの

たぬきさん、という童謡がある。もちろん、みなさんご存じだろう。

げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして またあした

たったこれだけの歌なのだが、うちの子はまさに今こんな状況である(まだおんぶはしていないが)。つまり、赤子のたぬきに対して「さん」付けをしているということになるな。…いや、そんなことはどうでもいい。乳児のいる家庭にとって、この曲は明るい曲調でありながら、最後のまたあしたというフレーズにこの上ない現実味を感じる。残酷なまでにダ・カーポな日々を通告されているような気がするのだ。
今後そこら中をはい回るようになったり、離乳食が必要になったり、状況は徐々に変化していくはずだが、それは「楽になった」と思える変化なのだろうか。うむむ。

      • -

関係ないけど、こないだゴルフ場で鹿の授乳シーンに遭遇した。子鹿は前足を精一杯開き、後ろ足を大きく伸ばして…そう、腕を肩幅より大きく開いた腕立て伏せのような体勢で、普通に立っている母鹿の乳に潜り込み、首を仰け反らせてチウチウ。ものすごく飲みにくそうだったが、いつ襲われるか分からない、常に逃げ出せる体勢となると…ああするしかないんだろうな。もちろん母鹿は周囲への警戒を怠らず、近くにいる人間(=私)の顔を時折にらみつけていた。