「アリグモ」をたぶん初めて見た

職場の流し台の横にいた。クモは足が8本なのだが、このアリグモというやつは本当にアリそっくりで、足は6本にしか見えない。クロオオアリよりは少し小ぶり。残り2本はどこへ行ったかというと、一生懸命バンザイして触角に見せかけているのだ。だけどお尻から糸を出して天井からぶら下がっていて、その触角そっくりの第一肢を使ってその糸をよじ登る。その足を動かすペースもやたらちょこまかしていて、アリっぽい。たぶん、地面を歩いていたらアリにしか見えないだろう。そんなにアリになりたいのか。一生懸命女性のフリをしているけれど、時々男の「地」が出てくるはるな愛のよう。そんな、アリグモという生き物のお話でした。