甲子園の季節、中田がついに来た

中田翔の名前が全国区になったのはちょうど5年前、2005年8月8日だと思う。大阪桐蔭vs春日部共栄の試合、2つ上の辻内投手が序盤で崩れたあとを受けて5回途中から登板したのが当時1年生だった中田。投げては140km/h台半ばに達する速球、打っては勝ち越しのホームラン。このころはまだスリムでしなやかな体つきやったなぁ(しみじみ)。
ついこないだ、現・大体大浪商監督の四田さんが仰った「上手くなるときは、突然ボッと上手くなる」という言葉を紹介したばかりだけど、中田は今まさにこんな感じなんだろうか。プロ入り3年目の初本塁打から、11試合で8発という驚異的なペースで打ちまくっている。何がどうよくなったのかは本人にしか分からない、あるいは本人にも分からないかも知れないけれど、稀代の才能がついに開花した…かな?仙台育英からヤクルトの佐藤由規も先発の柱になりつつあり、オリックスでは履正社の岡田。プロ入り直後から活躍している田中マー君らとはまた違う感じで、「ちょっと苦労した」組が元気なのは、ちょっと嬉しい。
今年の甲子園も、できるだけ見ておこう。5年後の楽しみのために。