そろそろゴールデンウイーク

みなさんの予定はどないですか。ゴールデンウイークなど、大型連休にお出かけをしない、したくない人もいっぱいいると思います。その理由は、たぶん

  1. 行き先が混んでる
  2. 行くまでが混んでる
  3. 料金がバカ高い
  4. 実は休めない
  5. お出かけ自体が嫌い

ってとこでしょう。観光業を盛り上げようと思ったら、1〜4を解決せなあきません。5な人はもうどうしようもないので観光以外で金を使ってもらいましょう。で、そのための案として、観光庁(いつできたっけ?)が考えたのが休日分散化というアイデアらしい。要点は、

  • 日本を「北海道、東北、北関東」「南関東」「中部・北陸信越」「近畿」「中国・四国、九州、沖縄」の5ブロックに割る
  • 春の連休は西から順に、秋の連休は東から順に割り振る
  • ハッピーマンデーは廃止し、元の日に戻す

賛否両論、というよりかなり「否」が多い本案。私も当然「否」のほう。賛成する人は「渋滞や混雑の減少」に期待しているみたいだけど、それについても大いに疑問。
だって、今の計画では首都圏在住の3000万人はみんな一斉に休むわけで、連休前半は東名高速をはじめとする路線の下り線が混み、後半は上り線が混むという流れに変化はないし、東京駅始発の新幹線は全て大混雑のまま。東京駅の利用者数は変わらんでしょ?このとき西日本は平日だから名神高速新大阪駅などは空いてるだろうけど、そんなことが首都圏の混雑緩和に役立つわけがない。全国的に大渋滞が同時多発する現状が、地域ごとの大渋滞が毎週発生する形に変わるだけ。ドイツやフランスではうまくいっているらしいけれど、国土や交通網の形状、人口の分布や密度が全然違うんだから参考にすらならない。
混雑というのは密度の問題であり、その緩和は重要なポイントなんだから、ブロック別に期間を分けるのではなく各地域そろって何分の1かずつ休ませる方向でなければ意味がない。たとえば4/25-5/2と4/29-5/6の2つに分けるだけでも、第一波が帰ってくる頃に第二波が出るという形になって上り線と下り線を今の倍近い効率で使えるんじゃないか?ま、2倍程度ではまだまだ不足だろうから、3倍、あるいは一か八かの4倍界王拳に賭けるしかねえかもしれんけど。
…とまぁ、混雑緩和の一点だけに絞っても現行案じゃ全然ダメ。さらに「祝日の意義」とか、単身赴任の人や遠距離恋愛の人の希望などを重ねていくと、こんな付け焼き刃じゃ話にならんですな。やっぱり祝日とは別に個々人の自由意思でしっかり休みを取れるようにすることが先決だと思うなぁ。そうすれば、何もゴールデンウイークに旅行しなくても済むので、自然とゴールデンウイークの大混雑なんてものも消えていくと思うんだけど。