*[野球]日本シリーズ

本当にいい試合だったと思う。負けた梨田監督が「ファンに感動を与えるような試合だったんじゃないか」と言うくらいなんだから間違いない、今日東京ドームに行ってた人は幸せ者だ。
しびれるような投手戦を繰り広げた両軍先発・ゴンザレスと藤井も素晴らしい。
9回に、巨人を突き放す本塁打を打った日ハム高橋も素晴らしい。
その裏、同点に追いつく本塁打の亀井も素晴らしい。
すぐに続いてサヨナラの本塁打をたたき込んだ阿部も素晴らしい。
けれど、今日一番いい仕事をしたのは大道だと言いたい。もう40歳、今年でプロ21年目になるが、シーズン100試合に出た年はわずか4回、規定打席到達はわずか1回である。それでいて20年現役を続けてこられたのは、「ここは大道ですね」と誰もが認める左キラーだからだろう。大きな体で極端に短くバットを持ち、左打者投手からしぶとくライト前へ運ぶ姿を、何度も見てきた。今日もそうだった。
詰まり気味の打球がセカンドの頭を越えた瞬間、不格好なガッツポーズを何度も繰り返した、男40歳。でも、それがたまらなく格好良かった。