{野球]にょほほほ

昨日の続き。水島野球漫画には現実離れした人がたくさん出てくるけれども、86歳で選手兼任監督岩田鉄五郎こそその最たるものだろう。詳しくはWikipediaででも調べていただきたいが、まームチャクチャである。先日62歳で引退表明した「あぶさん」こと景浦安武もたいがいやけど、この人の場合はチームを私物化してしまっているとしか思えず、タチが悪い。53歳の時、引退試合と称して控え投手を一切出場登録せず、完投してしまったのだが、なんと9イニング完投で失点53、投球数は688球という描写がある。そして試合後「688球も放れるのに、引退なんかするか!」と引退を撤回。球団関係者からしたら勘弁してくれと叫びたくなるようなひどい話だ。まぁギャグマンガみたいなもんだから目くじらを立ててはいかんのかもしれんが…この失点と球数、イマイチ計算が合わない。
9イニングで53失点ということは、アウトになった打者27人、すべて満塁でチェンジとして残塁数が27、合わせて打者の数は107が理論上の最大値である。そして全員がフルカウントまで粘ったとしても、ファウルを除いて642球にしかならない。つまり、最少でも46球のファウルを打たれた計算になる。
初球から打っていった打者もいるだろうし、残塁がなかったイニングもあるはずで、そうなれば打たれたファウルの数は100球にも200球にもなりうる。しかし、53歳の投手の引退試合で、点差も大きく開いているのに、53点も取られるような投手の球を、何球もファウルにしたりするだろうか?簡単に打てる球は、凡打にはなっても、ファウルにはなかなかならないものなんだが。