愚かな議論

ハイブリッド車や電気自動車は走行音が静かすぎて、視覚障害者が接近に気づかず、交通事故が発生する危険性がある…と、ここまではいい。確かに憂慮すべき事態だし、視覚情報以外のもので接近を知らせてやらなければならない。
でも、その解決策が低速走行時などに自動的にメロディーや疑似エンジン音を鳴らす装置の導入などって、センスがなさ過ぎるんじゃないか?静かであることも電気自動車のメリットの1つ。深夜の住宅街で迷惑にならないようにという理由でプリウスを選ぶ人もいるというのに、わざわざ妙な音を垂れ流しながら走るなんてバカげた話だ。
視覚障害者に伝わればいいんだから、たとえば電気自動車から100m圏内に電波を発信して、視覚障害者がお持ちの白い杖には受信機を組み込み、「車が近づいています」と喋らせるか、振動で伝えるか、そういったスマートな解決策はないものか。