「だって本に載ってへんし」

通勤の電車の中で、大学生とおぼしき女の子たちの会話。何を学んでいるのかはよく分からんけれど、説教してやりたくなった。

A「ネタがなかなか見つからんくて、先生に聞いてみてんけど、たとえばコンビニのチェーンによるおにぎりの具の違いとか、お弁当の違いとか調べてみたら?って言われてん。
B「そうなんやー」
A[ありえへんくない?だってそんなん、本に載ってへんし、調べようがないやんか」
B「ほんまやんなー」

…君らの言う「調べる」は本やネットに書いてあることを抜き書きにすることか?
近所にコンビニがないとか、あっても1種類しかないというならちょっと大変かもしれんけど、貴女の乗ってきた駅の近くにすでに2種類ある。どこの大学かは分からんけど、今どき駅から大学までの間にコンビニがないわけがないし、言われたままのことをするだけなら1時間もかからず調査は終わるはず。
本は昔から世の中にあるものだけれども、ネットという情報源、コンピュータという機器のおかげで、膨大な量の情報がすぐに手にはいるようになった。その分、人間が横着になってきている気がする。すぐに調べられるから自分で考えて結論を導こうともしないし、困ったときはまた調べればいいから、憶えようともしない。外部記憶装置に依存して大脳の記憶容量をそんなに節約して、その空き容量にいったい何を代わりに入れるのだろう。
だいいち、自分でネタを見つけられなかったくせに、教えてもらったヒントに文句を言うとは何ごとかと。文句ばっかり言うとらんと、さっさと動かんかい!