WBC今後の展望

2次ラウンド、まずはメキシコが脱落して残るは日本と韓国、キューバの3カ国になった。日本は次の韓国戦に勝てば文句なし、負けてもキューバに勝つことで準決勝進出が決まる。今大会3度目の日韓戦ということになるが、1大会で何度も同じ組み合わせを見るよりも違うチームとやってほしいと思うので、理想的には日本とキューバが準決勝進出という結果を望みたいところ。しかし、脱落するのはおそらくキューバだろう。
なぜなら、キューバの次の試合が行われるのが19日だからである。16日の日本戦でちょうど50球を投げたチャプマンは登板できない。また、今日のメキシコ戦で投げたベラ、ラソの両ベテランはそれぞれ82球、72球でこれまたアウト。この3人でで5試合のうち4試合に先発し、全43イニングのうち21イニングを投げている。他の投手で最も長く投げているヒメネスが5回1/3、1試合では最長で2回2/3しか投げていない。ただ彼は日本戦では1回2/3を投げて被安打4、2失点している投手で、日本や韓国といった打線とは相性が悪そう。今まで出番がなかったからといってヘボい投手だとは一概に言えないが、投手難と評されるチームにあって長いイニング任されてないとなれば安定感に欠けるからと言っていいだろう。逆に投手をコロコロと代えて日本や韓国の打線を幻惑するかも知れないが、継投策はそうそう当たるものではない。
1組ではおそらく日本と韓国が準決勝に進出することになるとして、逆側のトーナメントはどうか。ベネズエラがまず準決勝進出を決め、アメリカとプエルトリコの戦いになった。先日は11-1でコールドという衝撃的な結果だったが、アメリカ先発のピービが一人で8点取られているので、みんながボコボコにされたわけではない。しかしプエルトリコ防御率は0.84と非常に優秀で、こちらもそうは打てないだろう。たぶんロースコアの展開になると思う。アメリカが意地を見せられるかどうか。