天窓に乗って落ちる

あまりにも当たり前すぎる。しかしそれは大人の常識であって、子供にそれが分かるとは限らない。6年生なら分かるだろうと言っても、じゃあ3年生なら?怪我で済んでいればまだよかったんだが、亡くなったとなるとそうも言っていられないな。「乗ったら落ちる、落ちたら死ぬ」という強力なトラップには子供が近づかないようにしないといけない。大人が思いも付かないところで子供は遊ぶもの。私らも小学1年生の頃、直径30cm程度の管を「トンネル」と称して校舎の向こう側まで四つんばいで通り抜けたりしていたものだ。もし途中で何かに引っかかったり、向こう側からも同じようにくぐってくる子がいたりしたら…と今思うとぞっとする遊びだ。今もまだその管にはフタや柵が設けられていないかもしれない。大人の目で見ると、まさか中を通ろうとするとは思えないサイズだから。
しかし「このままでは不安で学校に通わせられない」とか言う保護者よ、君はアホか?実例を目の当たりにしたのだから、あんたらが自分の子供に危険を教えたら済む話やないんですかね。次の事故が起きたら、それは学校の責任だけとは言えない。危険から子供を守るためには、単純に近づかないようにするだけでなく、それがなぜ危険か、どのように危険かを子供にイメージさせなければいけない。「一度痛い目に遭っておいた方が良い」というのは、危険をイメージするには体験するのが一番だからだろう。
それと、学校や行政側に責任があるとしたら、そもそも何で公立小学校の校舎に天窓とか吹き抜けなんてもんが必要なのか、ということ。オシャレな校舎の学校に憧れる子供が、保護者がいるってことかな?ただでさえ狭い東京で、それこそ空間と税金の無駄遣いだ。コンパクトな校舎にしてあれば、屋上を使うことなくグラウンドで同様の体験授業もできただろうに。