清水道「天ぷら八坂圓堂」のお昼のコース「祇園」
ルノワールを楽しむ前に、「圓堂」さんで贅沢なランチを味わってきた。実は天ぷらという料理自体はあまり好きな方ではないのだけれど、良い食材を良い職人が揚げ、その揚げたてを頂けば美味しくないはずがない。食べた物は以下の通り。
- 先附(生で頂くトウモロコシ)
- 向附(季節の造里、鱸の洗い)
- おまかせ天ぷら13品*1
- 名代変わり揚(胡麻豆腐の揚げ出し、ぽん酢+もみじ卸+分葱)
- お口直し(圓堂特製サラダ)
- お食事(天茶または天丼またはご飯とかき揚、赤だし、香の物)
- 水物(都路里さんの抹茶アイス)
揚げ物の順序は、前半はほぼ正確だと思うけれども後半はちょっと自信がない。特に驚いたのは以下の品々。
- 生のトウモロコシ
- 「しゃきしゃき」と「しゃりしゃり」の中間くらいの歯触りに、野菜のみずみずしさ、でも確かにトウモロコシのあの甘さ。
- 海胆の磯辺揚げ
- 海胆を揚げるという発想にまずびっくり。海苔で巻いてあげてあるので、表面はパリッと、中は半生の海胆がとろりと出てくるという強烈な先制パンチ。これが揚げ物の1品目というあたりには、お客さんの度肝を抜いてやろうという狙いが見える。
- トウモロコシの天ぷら
- 芯ごと揚げてあるわけじゃない。でも粒粒がバラけてしまっても食べづらい。食べられない部分を「ぺっ」しなくて済むように丸みのある刃で削いでいるんだろうな、とは思うけれども、どこで切ったらそれができるんだろう。
- 稚鮎の天ぷら
- 胸びれや尾びれがぴんと立ってかりっと揚がるように、一尾一尾丁寧に揚げていた。衣は薄め、塩をつけて頭からかじると、ワタの苦みと香りが広がる。鮎好きにはたまらない。
- エンドウのコロッケ
- エンドウ豆のペーストを、エンドウ豆のさやで包んで衣をつけて揚げてある。コロッケという名前が適当かどうかは分からないけれど、マメのうまみが味わえる一品。
うん、さすがに有名店。美味しかった。単品の追加もできるということなので、今度行ったら蛸とか鱧とか、あと隣の人が頼んでいた「卵黄」とかも食べてみたいところだ。
*1:車海老の2尾を2品と数えているらしい