ルノワールが好き

別に美術に造詣が深いわけではない私、ベタやなぁと言われるかもしれないが、ルノワールが好きだ。ルノワールの描く女性やら小さい子供が好きだ。柔らかい、丸みを帯びたラインが何とも言えない。自分の家族、息子などを描いているんだけれども、お父さんが自分をこんなにかわいく描いてくれるなんて、どんなに幸せなことだろう。
ってなわけで、京都国立近代美術館で開かれているルノワールルノワール展を見に行った。画家であるピエール=オーギュスト・ルノワールと、その息子で映画監督だったジャン・ルノワールの作品展なのだが、ジャンの作品には父の絵画から受けた影響、というよりそのままのシーンが登場したりしていて、なかなか面白い。あと、父ルノワールの映像が残っていることにも驚いた。彼が亡くなったのは1919年ということで、写真や映像が残っていてもおかしくはないと考えれば分かることなんだけれども、画家というのを遠い過去の存在と考えてしまっているのか、「印象派」ってのをもっと古い時代のものと考えてしまっているのか…。そして息子が亡くなったのが1979年2月、私が1歳になるちょっと前ってことは、2歳になる直前に亡くなったひいばあちゃんと同世代の人ということになるのか。そう考えればそう遠い昔の人じゃないんだな。
さて、うちに来たことがある人は見たことがあるかも知れないけれども、うちには以前オランジュリー美術館展が京都に来たときに買った「ガブリエルとジャン」の複製(3,000円くらい)が飾ってあった。でもかなり色あせてしまったので、今回また同じようなのを購入。同じ絵柄でも面白くないけれど、さすがに家の中に裸婦の絵があるのもちょっと恥ずかしいので、当たり障りのないやつにした。