弱小野球部の歓喜

ヨソの部を弱小とか言うのは気が引けるんだけども…。こないだの0-66の時の記事が、まるで今日の前振りのように感じられる。
東大の準硬式野球部が、リーグ戦においてなんと8年半ぶりの勝利を収めたらしい。99年秋のリーグ最終戦で勝って以来ということだから、引き分けを含めて160試合以上勝ち星がなかったことになる。
むろん、これはリーグでの対戦相手があまりに強いからであって、リーグから外に出れば練習試合だけでなく他の大会など勝っているし、優勝さえしている。私も千葉に住んでいた頃、2試合ほどリーグを観戦しに行ったが、他チームのレベルの高さに驚いたものだ。その時の相手投手は130km/h台のまっすぐを低めにコントロールし、スライダーとのコンビネーションを操る左腕。うちのリーグも好投手は少なくないと思っているが、リーグ選抜チームでもエースになれるくらいの投手だった。しかも、うちのリーグと違って試合は基本的に土日のみ。つまり先発が2枚いれば、どこに対してもその投手を登板させることができるわけで、質の低い投手が登板してくる可能性はかなり低い。また勝ち点制であるため、1勝1敗だと月曜日に第3試合を行うことになる。2勝して終わらせたい上位チームとしては、勝ちを決定づけてから控え選手主体のチーム編成に切り替えたいところだろう。
そんな悪条件が重なった中での勝ち星だけに、本当に値打ちがあるものだと思う。おめでとう東大準硬!

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…なんでこんなに東大準硬に肩入れするかというと、母校淳心学院高校の野球部と重なるところがあるからだろうな。夏の大会で勝つのはだいたい5年に一度。勝ったら(兵庫県版or神戸新聞では)写真付き記事になるほどの弱小校なのだ。私の記憶にある勝利は3度。高1の時に長田高校に(5年ぶり)、次は26歳の時に生野高校に(10年ぶり)、そして昨年29歳の時に伊川谷高校に勝った(3年ぶり)。貧者の一灯とは言うけれど、弱者の一勝もなかなか悪くないものである。