「おじいちゃんの車の」

「おじいちゃんの車の、新しい色違いの白いのが来たで!」

父が買った、前のと同じモデルのクラウンが納車されたことについて、4歳の姪っ子がこう言ったらしい。外見は銀色が白に変わっただけ。内装は細かいところがいろいろ変わってるらしい。父はうれしがって乗り回しているらしいが、新しい物好きの兄としては納得がいかないらしい。そしてそんな兄が不機嫌そうに電話をしてきたので、その時に姪っ子の言葉も伝え聞いたわけだが、その電話の内容。

父「今度鹿児島行く時に、伊丹空港まで車で行って空港に預けとくつもりなんやけど、新しい車預けるん嫌やから、お前の車(ストリーム)貸してくれ」
兄「えっ?…まぁ、かまへんけど、車貸してよな」
父「どの車や(注:父はもう一台、ビートルを持っている)」
兄「どの、て。クラウンに決まってるやないか。仕事で使うのに」
父「あかんわ、そんなもん!乗したらへん。わし鍵持って鹿児島行くぞ」

父の鹿児島旅行はあくまでも娯楽である。たぶんゴルフだ。そりゃあ荷物が載って人も乗れる車の方がいいだろうけども、仕事で使う車を一方的に持って行くとは…。父は昔からなかなかのジャイアンなのである。昔お中元でもらった高級なイカの塩辛や鮭フレークなども、決して子供たちに食べさせることなく、そしてかなりの割合で腐らせてしまった(たぶん存在自体を忘れている)。
ちなみに今は「賞味期限を1日でも過ぎていれば」私が自動的に食べてしまうor捨ててしまう。帰省してまず行うことは冷蔵庫チェックだ。