東京大学応援部

がーくせーいちゅーもーく!
なーんだー!
ネタが分かる人は限られているだろうな。
日経ビジネスオンラインを見ていて、興味深い書評を見つけた。「見切るという言葉、辞書に無し!『東京大学応援部物語』〜9回表、0対19でも応援し続ける理由」ここ)である。
私も大学で体育会クラブに属していたので、応援団ともつきあいはあった。今でも結婚式や二次会に呼ばれたりするくらい仲良しになったが、学生時代はやはり「彼らは何を求めて応援しているんだろう」という疑問がよぎったことも一再ならずある。たしかに、常勝チームを応援するよりは、たまに金星を挙げるチームの方が応援のしがいもあろう。しかし真夏に学ラン、真冬にチア衣裳というだけでも十分に過酷な応援団ライフ。そこまでして応援するのはなぜなのか。
我々が善戦むなしく敗れた試合後、いつもリーゼントがキマッている応援団長が後輩団員に猛省を促す言葉が記憶に残っている。

S団長「準硬式野球部が、リーグの中でも強豪と言われるH大とあれだけの試合をしているのに、お前たちの応援ぶりは一体何だ!今日の試合に敗れてしまったのは、お前たちの応援が不甲斐ないからだ!拳立て100回!*1
団員「押忍!」

勝敗と応援の因果関係はともかく、応援と拳立ての因果関係はよく分からない。俺らが負けたら彼らが拳立て。まぁ、試合に勝っても叱られる団員はいるのだが、負けたら確実にみんな叱られる。私も現役時代、試合中の声援に幾度も勇気づけられたが、じつは試合後の彼らのことを思って奮起したこともある
球場によっては太鼓やラッパの持ち込みが禁じられることもある。そんなときは「パッ パパラッ パッパッパッパ〜」と叫んでくれた。スタンドにたった三人、男三人で応援してくれたこともある。野球やアメフトはもちろん、水球、果ては弓道の応援にまで行ったという話を聞いたことがある*2。クラブ活動だけでなく、受験生をも応援する。
何が彼らをそこまで駆り立てるのか、この本を読めば分かるのだろうか。ちょっと読んでみたくなった。
東京大学応援部物語」(isbn:4101482241

*1:握り拳で腕立て伏せをすること。100回だったか50回だったか、はたまた200回だったか…たぶん100回

*2:競技ごとに応援方法をいろいろ考えているらしいが、弓道をどうやって応援するのか私には分からない