相撲という名のドライバー

私のように力自慢なゴルファーにとって、ドライバーショットは快感の源であると同時に頭痛の種でもある。フェアウェイの幅が一定であるとすると、飛距離が伸びれば伸びるほど、許容される角度は狭くなるからだ。また、スイングスピードが速くなればなるほど、ミスショット時の曲がり幅も大きくなる。私の場合、ジャストミートすると計算上300y近く飛ぶはずだが、幅30yのフェアウェイに納めようとすると、その角度は5.75度。12時の方向がフェアウェイど真ん中だとすれば、分針が11時59分31秒から12時00分29秒までの間に納めないといけないのである。正直言って、そんなん無理。もちろん、練習を積み重ねて精度を上げることが要求されるわけだが、どうしても安易な解決策を求めてしまうのが人間というものである。言い換えれば、道具に頼るわけだ。
遠くまで飛ぶことよりまっすぐ飛ぶことを求め、かつ低予算で手が出るクラブとなると、以下のようなものが候補として挙げられる。ちなみに、日本国内向けのモデルだと軽すぎるので、重たくて価格が安いUSモデルがお好みである。

  1. ナイキ サスクワッチSUMO(およびSUMO2スクエア)\21,800.-(画像
  2. クリーブランドゴルフ ハイボアXL \25,800.-(画像
  3. ニッケント 3DXスクエア \16,800.-(画像

価格で行けばニッケントだが、デザインがイマイチなので、結果が良くないとすぐに見捨ててしまいそうだ。ブランド的にもちょっと見劣りする。ゴルフって見栄のスポーツでもあるので、人から「何これ?」と言われそうなものは手を出しづらい。
その点、ナイキは世界に轟くスポーツメーカーで、かのタイガー・ウッズも契約している。ゴルフ界に参入してまだ歴史は浅いが、資金力と科学的アプローチで素晴らしい製品を世に出しているようだ。サスクワッチとはビッグフットとも呼ばれる米国の妖怪で、大きな足を持つ巨人。その足跡のように巨大なヘッドを持つドライバーということらしい。その2代目の製品がSUMO。何の頭文字を取ったか忘れたが、相撲をイメージしているに決まっている。やっぱり大きいことはよいことなのだろうか。
しかし、日本人が相撲から連想する言葉には、ゴルフ的には縁起が良くないものもある。押し出しを直訳するとプッシュアウトとなろうが、ゴルフ的には「右方向にまっすぐ飛び出すミスショット」である。まさに私が悩んでいるミスショットの一つだ。引っかけもミスショットの名前そのもの。後ろもたれはフォームとしてよろしくない。
マイナーな決まり手をこじつけのように持ち出してきたような気がするが、そんなこんなでハイボアXLに心が揺らいでいる私。ボーナス次第で買ってしまうかも知れない。