綾鷹がうまい

基本的には「お〜いお茶」派の私だが、最近コカコーラ社が出した「綾鷹」が美味い。サントリー福寿園と組んで大ヒットさせた「伊右衛門」の二番煎じだろうと高をくくっていたんだが、今まで飲んだペットボトル緑茶では一番お茶らしい味のような気がする。ちなみに、同じく二番煎じを狙ったJTの「辻利」はたいしたことないなと個人的には思う。
これらの緑茶、ブランドとして使われているのは京都のお茶屋さん。でも、実際に使われている茶葉はたぶん宇治茶ではないと思う。この「綾鷹」にしても、国産茶葉100%とは書かれていても、宇治茶の割合は書かれていない。まぁ、言葉を選ばずに言えば「ニセモノ」だ。それもそのはず、お茶の生産量(参考サイト)としては静岡県がたしか全国トップで、宇治茶は量としては少ないのだ。全国で91800トンのうち、静岡が40000トン、鹿児島が23300トンなのに対し、京都府は2900トン。とてもじゃないが全国にペットボトルとして売り出せる量ではない。
即席麺でも、全国の有名店の名を冠した商品が出回っているけれど、その即席麺の出来が悪いと本店の売り上げにも響くということで、結構真剣に監修するらしい(割り切ってしまう店もあるらしいけど)。上林春松といえば宇治茶の老舗。全国で茶道に親しむ人からすればブランドものらしいので*1、その看板に傷を付けるわけにはいかない。たとえ茶葉が他県産のものであっても、気合い入れて作ってるんだろう。

*1:もう一軒ある「かんばやし」との関係が気にならないではないが