ほんとに悪いのは

ノーヘルで原付に二人乗りをしている若者をパトカーで追跡したら原付は逃走した後事故を起こし、若者が負傷したとか、乗車マナーの悪い高校生を警官が殴ってケガをさせたとか、こういう事案をマスコミが叩いちゃいけない。ケガをさせたという結果はよくないかもしれんが、やってることの方向性は間違ってない。
特にアホのバイクについては、事故ろうが何しようが、根本的に本人が悪いのである。「追跡は合法的に行われた」なんていう釈明さえ不要だと思う。なぜなら、逃走はまず間違いなく違法な手段で行われるからだ。パトカーは合法的に80km/hまで出せるし、赤信号も安全を確認すれば通行できるわけで、原付がパトカーから逃れようとすれば交通規則を守っていては困難、しかも二人乗りとなれば速度も落ち、まず不可能。それで事故ったのが警察の責任となれば、警察はアホバイクの取り締まりなどやりたくないと思って当然。そうすると矛先は我ら善良な一般市民に向き、無駄なねずみ取りが増加するだけである。警察が後顧の憂いなく悪を取り締まるためには、多少のことは大目に見てやらねば。
問題は「そんなこと言って、逃走車両が他人を巻き添えにしたらどうするんだ」ということである。物損なら逃走車に全額支払い責任を一生かけて負わせれば済むかもしれないが…。野放しにする害と、取り締まりに伴う害。総量とすれば前者の方が多いだろうが、そういうマスで論じるべき話でもないし、難しいところだ。