夏の訪れ

久しぶりの夏だ。
…こう書くと、「そら夏は1年ぶりに決まっとるやろ」と言われるかもしれないが、私にとってこの夏は2年ぶりの夏だ。もちろん去年も日本列島に夏は訪れたし、私が南半球に渡っていたわけではないんだけれども。
夏の訪れを感じるものはいくつかある。それは人によって様々で、高校野球の予選であったり、小学生がいる家庭ならラジオ体操、bushiくんのような男なら薄着の女の子であったりするだろう。私にとって、そのなかの重要な一つがクマゼミのやかましなのだ。そして、千葉県にはクマゼミはあまりいなかった*1。マンガや小説などでセミがジリジリ鳴いているのを見て、クマゼミのほうがやかましいのになぜワシワシと書かないのか不思議だったものだが、住んでみて分かった。もしかしたら、作家の出身地で分けてみればおもしろいことになるかもしれない。
明日の朝もワシワシやかましく鳴くのだろう。家の中に連れてこられると迷惑この上ない*2が、窓の外から聞こえてくるそれは夏らしさそのもののような気がして、ちょっと気持ちいい。

*1:クマゼミの分布 http://www.biodic.go.jp/reports/5-2/n012.html

*2:むかし1日で30匹捕まえてきてひどく叱られた