住民税↑、所得税↓

地方に税源を移譲することが果たして良い結果を生むのかどうかは分からない。人と金が潤沢なところから、貧しいところへ再配分するのが税金というものの基本理念だと思っているんだが、税源移譲が進めばそういった大きな循環が消え、貧しいところも豊かなところもそれぞれの中でお金が巡るようになるわけで、地域格差はどんどん広がる一方…となりはしないか。まぁいいや。そんなことを書きたいわけじゃない。
「住民税が上がっとるやないか!」という問い合わせが殺到しているらしいというのを聞いて、ため息が出る。電車にも新聞にも、かなり前から情報が出てるというのに、なぜ知らないんだろう?市役所の職員ははっきり言って言われ損である。包丁で脅された人までいるというではないか。私はあまりテレビを見ない人なので知らないが、たぶんテレビでも言ってるんだろう。こういった重要な話を事前に伝えてないなら、マスコミには存在する価値がないからねぇ。CMだったり、ワイドショーだったり、ニュースだったり。いくらでもチャンネルはある。それらの告知に全く気づかないような人が、住民税が上がっていることにめざとく気づくものだろうか?
しかしそれでも、その人たちが所得税が下がっていることに気づいていれば、理屈の上では簡単に納得できるはずだ。それが簡単に済まないということは、所得税が下がっていることには気づいていないということだろうか。それは何とも都合のいい話ではないか。
要するに、全部事情を知っているけれど、ただ文句を言いたいだけの暇な人がたくさんいるんだろうな。普段から役所の応対にイラついていることも一因だろうが…それで鬱憤が晴れるのかな。しょーもない話や。