Professional?

4年程前には「中村紀洋というブランド」なんて言ってカッコつけたFA宣言のあと、「信義の問題」とか言ってメッツ入りを蹴って近鉄に残留。4年契約を結んだものの、2年満了後にポスティングによる米球界移籍を容認する契約条項により移籍を希望。そのオフに球団が消滅すると「4年契約の残り2年分の年俸を払え」と保証金を要求。マイナーで開幕を迎え、メジャー昇格後も17試合で打率.128、本塁打なし。マイナーでも打率.240、22本塁打、20失策とパッとせず、失意の帰国。オリックスにて、キャラのかぶる清原の陰に隠れて故障にあえぎ、打率.232、12本塁打。公傷の適用が認められず、オリックスとけんか別れし「野球は絶対に続けますが、命をかけて野球をやる場所はここではないのかな、と思います」と、まるでFA宣言をしたかのようなコメント。挙句「退団するとは言っていない」「webで見て自分の退団を知った」とか、メッツの時と同じような見苦しさ。「手を挙げていただければどこででもやる」なんて言っているけれど、こんな勝手な選手、私ならとらない。中村紀洋という「ブランド」は地に堕ち、「レッテル」を貼られてしまったと言ってもよかろう。アジア諸国を視野に入れないと移籍先は見つからないだろうな。かつて近鉄の社長が「なんで中村みたいなアホに5億も払わなあかんの」と言っていたが、5億を1億にしても高すぎるだろう。そういえば昔こんなこと(10/15の日記)書いたなぁ。
それに引き換え、プロ25年目の工藤は違う。わざわざゴチャゴチャ言わない。優勝請負人といわれ、過去在籍した全てのチーム(西武、ダイエー、巨人)で日本一を経験した左腕は、全12球団からの白星をめざし、「やれるとこでやるしかない」「僕は一軍で投げることを期待してくれる球団に行って、野球ができることが最大の喜び」。
そう、野球選手は野球をやってナンボ。トレードが成立したことについて、もとの球団を追われたと取ることもできるが、売るだけの価値があることの裏返しであり、事実買ってくれるところがあるのだから、プラスに受け取ることもできる。より高く買ってくれるところを求める気持ちは当然だが、実際にそれを行動に移す権利があるのは正当な資格のもとにFA宣言した選手だけである。自由契約にすることを求めているようだが、任意引退選手にしてしまえ。