車好きとしては興味深いニュース

asahi.comにこんな記事が出ていた。実に興味深い。

日本車がトップ5独占 ドイツ顧客満足度調査

 全ドイツ自動車クラブ(ADAC)が19日発表した2006年の顧客満足度調査で、日本車がトップ5を独占した。それによると、1位がスバル、2位トヨタ、3位ホンダ、4位マツダ、5位ダイハツ。ドイツ勢はポルシェが6位、BMW8位と、2ブランドしかトップテン入りしなかった。

日本の自動車評論家は、日本のメーカーの新車を評価するときに口を揃えてこう言う。「欧州車に近づいてきた」「欧州車にはまだ及ばないが」。そして、欧州ブランドの新車には「さすが○○、という感じだ」「国産車には真似できない」「クルマ文化の歴史が違う」。私も、実家では親父のVWニュービートルを借りて乗る機会があって、母のヴィッツとは全く違うというのはよくわかる。しかし、「違い」と「優劣」は別次元の問題である。「どこがどう違うのか」と、ある人が「どこを重視するのか」を重ねた時にはじめてその人にとっての「優劣」になる。それでもエンジンの馬力などは大きいほうが優れているに決まっている、と思っても、少ない馬力をフルに使うのが好きな人にとっては、強力なエンジンは優れたものとはならないのだ(極端な話だが)。
話が逸れてしまったが、「自動車の本場、欧州で作られたクルマは素晴らしい」と言う日本のクルマ評論家たちは、その自動車の本場に住む人々自身の評価を前に、どう言い訳するのだろうか。所詮、隣の芝生は青いというだけのことなのかもしれない。