日比谷線神谷町「ホテルオークラ本館 スターライト」の中華料理

普通に宿泊しようとすると諭吉が3人か4人連れだって飛んでいってしまうこのホテルだが、やはり客室稼働率を上げるためだろうか、格安プランというものは存在する。今回姫路から往復新幹線グリーン車で、オークラに泊まるプランが1泊2日で3万ほどだというから仰天である。そしてその格安宿泊で浮いた分、美味しいものにつぎ込んでいるわけだが、久しぶりに美味い中華を食べた気がする。食べたものは以下の通り。
私:6300円のコース「水晶」

  • 四種冷菜盛り合わせ
  • 冬瓜のすり流し入りふかのひれスープ 淡雪仕立て
  • 穴子カリカリ揚げ 黒酢風味
  • 牛ホホ肉のやわらか煮込み 赤ワインソース
  • 有頭エビの姿蒸し タイ風ソース

母:8400円のコース「翡翠

  • 五種冷菜盛り合わせ
  • フォワグラの茶碗蒸し ふかのひれソース
  • 和牛フィレ肉と黒ニンニクの炒め 巣籠盛り
  • 冬瓜の鮑詰めオイスターソース煮込み 温野菜添え
  • 大海老のフルーツ入りマヨネーズソース トルコパスタの器盛り

父:アラカルト(計4200円)

  • 酸辣湯
  • エビ餃子3個
  • 小籠包3個
  • 大根餅2個
  • ネギと細切り叉焼の汁そば

セレブなレストランでありながら、これら料理をとりかえっこしながらこれが旨い、それ絶品やなと言い合いながら食べるさまはやはり庶民である。どれも間違いなく美味かったのだが、その中でとびきりのものをいくつか。

冷菜盛り合わせの「蒸し鶏
刻みネギのソースがかかった蒸し鶏、見た目は非常にシンプルなのだが香りも旨みも素晴らしい。鶏肉が苦手な母でさえ一口食べずにいられなかったほど。
フォワグラの茶碗蒸し ふかのひれソース
ソースだけでもとても美味い。それを、底の方で蒸されて固まっているフォワグラと…ああもう言葉にできない。

もう少し紹介するつもりだったのだが、自分の語彙力の不足をさらけ出すだけになりそうだったのでやめる。香りも、味付けも、それぞれの皿で一つ一つ違っているので、飽きることがない。
最近思うのだが、中国や韓国のスープって好きだ。さらりとしたスープからとろりとしたスープまで。ピリッと辛いものから、口直しにちょうどいいものまで。その時の気分にあったスープが必ず見つかる。でも実は、そんないろいろなスープがちょっと足を伸ばせば何でも食べられる日本がステキなのかもしれない。