Winnyのせいではない

著作権法違反幇助罪に問われているWinnyの開発者の第20回公判が開かれたらしいのだが、そこで昨今多発している機密情報の漏洩について、検察側が質問したらしい。巷では、Winnyの開発者に責任の一端があるとの声があるのだそうだ。
…アホか?
では小型のデジカメを開発した人に、昨今多発している盗撮事件の責任の一端があるのか?
携帯電話を開発した人に、昨今多発している漫然運転による交通事故の責任を負わせるのか?
パソコンやテレビの開発者に、昨今増加している視力低下者について…きりがない。
第一、情報漏洩の事案はいずれもWinnyantinnyとかいうウイルスが感染して起きたものであって、Winnyは開発者が想定したとおりの動作をしていないのだから、仮に責任を求めるとしてもWinnyではなくantinnyのほうだろう。
著作権法違反については責任を問われても仕方がないかと思うが、悪いことに関連したことは全て悪いことみたいな安直な考え方はしないでいただきたいものだ。