父、還暦。60歳。

うちの父は1945年生まれで、今60歳と半年くらいである。
基本的には元気なのだが、それでもさすがに60年も経つといろんなところに不具合が出るものらしく、こないだから検査でいろいろ見つかってきた。
9月頃、白内障の診断を受けた。見えづらくて困るのは当然としても、こわくて自分で目薬をさせない父はその辺もとても困っているそうだ。そして今日、なんと鶏アレルギーになってしまったことが明らかになった。私の父は鶏肉が大好きなのに、である。
花粉症についての報道で、もうかなり有名になったと思うが、人にはそれぞれアレルゲンの許容量みたいなのがあって、それを超えるとアレルギーを発症するのだそうだ。だから花粉症も、去年まで大丈夫だったのに今年から…なんていう患者が現れるのだという。
しかし鶏肉でその許容量を超えるとは…いったいどれほど食べてきたのか?
それにしても鶏がダメとなると困るのは母だ。母は鶏肉が嫌いだが、鶏のダシ等は好きであるし、既製品を含めてチキンエキスが使えないとなると料理が非常に困難になってしまう。コンソメ、中華スープの素はいずれも鶏。さっぱり系の中華蕎麦も鶏ダシだ。鍋物も、鶏のダシがきいてこないと物足りないだろう。父の機嫌が悪い時は鍋物や焼き鳥でごまかしてきたのに、これはつらい。これからクリスマスだというのにチキンも食べられず、忘年会だというのに鍋物も食べられず。可哀想に。
さらに、父は痛風持ちであるために、牛肉、イカタコ類、貝類、卵類も基本的によろしくない。青魚もダメだそうだ。赤身はどうだったかな、覚えてないが…というわけで動物性蛋白質は豚肉と白身魚しかない。食欲魔人の干支二廻り目は前途多難である。