鶴橋「ホルモン空」のお肉たち
肉部第一回の会合はどこにする?鶴橋の空なんか気になってるんやけど…と問われて詠める歌。肉部いう 名を持つ集まり なんやから そら行きたいに 決まっとるがな…詠み人は私。ホルモンと生肉の名店である。P-chanの研究室の後輩君二人と合流し、焼肉臭が充満する路地を突き進む。
焼き肉屋というと看板やテントに赤色、黄色を使うことが多いと思うが、ここはその名の通り空色。青いテントが遠くからでもよく目立つ。といっても路地が非常に細くごちゃごちゃしているので、近くまでこないと視界に入らないのだが。
18時の時点ですでに満席。予約していたのですんなりと入れたが、案内された3Fの座敷まで埋まっていた。こぢんまりとした店内はオシャレ感とは無縁、「ニオイがつくのヤダ〜」なんてセリフは勘弁して頂きたいところだが、そういう雰囲気が逆に好ましい。ここは目方半分、値段も半分という方針を打ち出しており、少人数でもいろんな種類のお肉を楽しめる。特にホルモンは好き嫌いもあるし、「あ、オレこれアカンわ」となってもダメージは少ない。なお、目方半分とは言っても4人なら全員に行き渡る量であり、実によいバランスだと思う。なんとホルモン全種制覇という荒技を達成してしまった。食べたものは以下の通り。
- 【焼】
- カルビ 1400円
- 上ミノ 500円
- ミノサンド 500円
- レバー 400円
- テッチャン 400円
- ツラミ 350円
- 心ぞう 350円
- ウルッテ 350円
- ヨントン(コリコリ) 350円
- ハチノス 350円
- プップギ 350円
- 子袋 350円
- 焼千枚 350円
- ネック 350円
- カルビすじ 350円
- ハラミすじ 350円
- 【鮮】
- ブッギリフェ(子袋) 800円
- ユッケ 800円
- 生ギモ 800円
- 【漬】
- 角漬(大根) 400円
- 【汁・飯】
- 玉子スープ 350円
- ユッケジャンスープ 800円
- 私×元気(アキレススープ) 800円
- ライス(大) 350円
私×元気って何だよとツッコミつつ、他店と比べて明らかに上位だったと感じられたのは以下の品々。
- ブッギリフェ
- そもそも他の店で見たことない。なんかイカの塩辛のような見た目だが、ぬめりはなく歯ごたえ最高。子宮といわれると敬遠してしまうかもしれないが、味にも匂いにもクセはない。
- ツラミ
- 洋食ではほほ肉と言われる部位。やや堅めの肉であるが、甘味に優れる。堅いためか普通焼き肉屋では薄く薄くスライスされ、焼くとヘロヘロに波打ったりするのだが、ここのツラミはやや厚みを持たせてある。その厚さによって、甘味がさらに強調された感じ。これは旨い。柔らかさ=美味しさと思っている人の蒙を啓く一品だろう。
- 玉子スープ
- どうやったら玉子をこんなにふんわりと仕上げられるのだろう?この店でシメの一杯を頼むならこれしかない。いや、この店ではこの一杯を食べないとシメられないと言っていい。
- ウルッテ
- 喉の軟骨。非常に細かく包丁を入れ、細いひも状に切ることで食べやすさを増している。そのひも状の物体が焼かれてクルクルと丸まっていく姿は何かの幼虫のようだが(苦笑)、無数に刻まれた切り目に下味がよく浸みていて美味である。
写真はP-chanのブログ肉部活動報告を参照してください。