聞いてられない

今日の巨人の先発は広陵高校出身の二年目・西村健太朗だった。残念ながら私がテレビをつけた瞬間に降板してしまったが、リプレーや試合展開を見るに、昨年ボコボコにやられた悔しさをバネに力をつけてきたと思われる。彼は将来有望な若手だし、これからのさらなる成長に期待したいところである。
それはいいとして、今日の実況は一体誰だ?聞いてられなかった。
「江藤に一発が出れば同点ですね〜」1点差だ、見れば分かる。
「ここで四番に意地の一発が欲しいところ」今は3点差でランナーは一人だ。四番に一発が出てもまだ1点足りないだろうが。今欲しいのは次打者にチャンスをつなぐタイムリーだ。
「2点差とはいえ一人出て一発が出ればたちまち同点ですよ〜、クルーンとはいえまだまだ分かりません」クルーン相手にホームランなんか簡単に出るかっての。
こんな実況をするから巨人ファンがバカになるんだ。巨人ファンがバカになるから巨人の野球が一発を狙って雑になるんだ。ああいう力のある投手を相手にするなら、どれだけ揺さぶるか。100ある相手の力をいかにして殺ぐかを考えないと勝ち目はないというのに、野球のことを全く分かっていないアナウンサーは一発一発と冴羽獠のように連呼する。解説の掛布が「つなぐ意識が見られませんね〜」と言っているのが聞こえんのか。強すぎるソフトバンクはともかく、ロッテ、阪神、中日はいかにして得点を、勝ちを重ねているのかわからんのか。昼間の甲子園、ホームランなんてほとんど出ないのにビッグイニングがしょっちゅう出るのはなぜだ。現実の野球はファミスタではないのだということを誰かあいつに教えてやってくれ。