龍門「水煮牛肉面」

京都で名を馳せる庶民派中華料理といえばやはり龍門。ここの水煮牛肉面は一度食べてみるだけの値打ちがある。ちなみに「面」というのは誤変換ではなく、中国の簡体字では麺のことを面と書くらしい。なおこの店のメニューには幻の野菜「ブロコッリ」なるものが登場するが、見たところブロッコリに酷似していたので、こちらは単なる誤植なのかも知れない。
牛肉の水煮?と聞くと何か甘辛いのか、それともあっさりした風味なのかと思ってしまうかも知れないが、とりあえずは下の写真を見てほしい。

いったいどこがどう「水煮」なのか。
鉢いっぱいにかけられている粉末は唐辛子と山椒。中華料理で本当に辛いのは鷹の爪ではなくて山椒であると私は思う。山椒の粒を奥歯で噛み砕いてしまったときに口中を駆けめぐるあの稲妻のような辛みは、唐辛子のそれとは全く趣を異にする。そしてこの両者の相乗効果は雨のような汗をもたらし、まさに雷雨に打たれたかのような錯覚すら覚える。
今日は比較的マイルドな感じだったが、それでも焼き飯やかに玉と共に召し上がることを是非ともおすすめしたいところだ。今日食べた物は以下の通り。

  • かに玉 750円
  • 酢豚(黒酢) 850円
  • 水煮牛肉面 950円
  • 焼き飯 600円

23歳の若者と二人で食べたのだが、これで十分のボリュームだった。いやしかし辛い。喉元過ぎれば熱さを忘れるというが、トイレに座るとまたこの熱さを思い出してしまうのが恐ろしいところだ。