高校野球部の監督

昨年脳卒中で倒れられ、母校の野球部監督を勇退された坪田先生が、兵庫県高野連から永年表彰を受けられたらしい。非常に喜ばしいことだ。あのお元気だった先生*1が病魔に倒れるとはにわかに信じがたいところであったが、それを言っても仕方ないことではある。とにかく、長い間お疲れ様でした。
その先生が、試合前日に必ず仰っていた決まり文句を紹介させてほしい。

明日、ベスト!

明日は試合だから、ベストの体調で臨め。風邪引いたとか寝不足とか疲れてるとか、そんなのは言い訳にならない、試合に出るからには万全でなければならない。そういう気持ちをこの短い言葉にいつも籠められていた。私は今も日々の体調管理は自分の責任、風邪を引くのはそれが欠けているからだと思って生活を送っているが、この先生の言葉から受けた影響は少なくないと思う。
先生はこうも仰っていた。

「休み時間、部活のない日に何をして遊んでも構わん、サッカーでもバスケでも何でも結構、しかし野球以外でケガをするな!

根底に流れる考え方は上の言葉と同じである。野球部員であるからには、チームの一員であるからには、その野球でベストを尽くせなくなるようなことをしてはいけない。最初は何とも勝手な…と思わなくもなかったが、後には確かにその通りだと思うようになった。
先日どこかのお坊ちゃんが、その世界ではプリンスなどと言われるプロフェッショナルでありながら、その本業に大きく穴を開けるようなトラブルを起こしたらしい。素行がどんなに悪かろうが、性格が悪かろうが、本業さえきっちりとこなしている限りは誰も文句は言うまいに。誰か、彼にこの言葉を伝えてやってほしい。夕方必ずつぶやいて、と。
「明日、ベスト!」

*1:ご存じない人にその元気さを伝えるとすると、男塾塾長・江田島平八を思い浮かべて頂きたい