天上天下唯我独尊?

古来、偉大なる人物には誕生から成長にかけて素晴らしい逸話が残っているもの。
お釈迦様ことガウタマ・シッダールタは生まれてすぐに七歩歩き、右手で天を、左手で地面を指さし、「天上天下唯我独尊」と話したと伝えられている。中国の皇帝や、日本の聖徳太子なんかでも、生まれてくるときには麒麟が出たり、龍が飛んだり、彩雲が出たり、いい匂いが立ちこめたりといろんな形で周囲が盛り上げてくれたらしい。
もちろん、これらは全部後付けだろうと思う。もしかしたら今もどこかで龍が飛んでいて、単に私の周りには凡人しかいないからそれを見たことがないだけかも知れないが。そうだとすると、うちの子は偉人にはなれない。残念だ。彼が将来偉人になったら、生まれたときに鳳凰を見た、ほんとだ、と言い張ってやるつもりだ。その時自分が生きていれば。
もしそんな事実があったのならば、その時点で偉人になること間違いないわけだし、リアルタイムで公表してやればいい。後から言うから、誰も信じてくれないのだ。聯合ニュースより。

金正恩氏は「天才的人物」、北朝鮮当局が美化に必死

【ソウル12日聯合ニュース北朝鮮当局が金正日キム・ジョンイル)総書記の後継者に決まった三男の金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長を美化するため、連日荒唐な内容の宣伝を行い、住民らの冷笑を買っているという。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が12日、平安北道の情報筋の話を基に報じた。
 それによると、朝鮮労働党創立65年記念日の10日、当局は「不世出の領導者を迎えたわが民族の幸運」と題した「放送正論」を住民に聴取させた。この「放送正論」は、第3放送(各家庭のスピーカーで放送される有線ラジオ放送網)を指すと思われる。
 「放送正論」によると、正恩氏は政治、経済、文化だけではなく、歴史と軍事にも精通し、わずか2年の留学生活で英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の4カ国語をマスターした天才だが、さらに7カ国語を完全に習得すると決心し、金総書記のそばで国家全般の事業を指導するかたわら、中国語、日本語、ロシア語を学んでいる。正恩氏のこうした天才ぶりは幼くして表れたもので、3歳のときには祖父の故金日成(キム・イルソン)主席が略字で書いた漢詩光明星賛歌」を正字書き写し周囲を驚かせた。

外国語の習得順序が間違ってないか?アンタの国でまず大事なのはロシア語と中国語だろうに。あ、申し訳ございません、たった2年で4カ国語をマスターできる大天才にとって、そんなことは些細な問題でありました。

 北朝鮮が核保有国になったのも正恩氏のおかげだとしている。海外留学で「米帝帝国主義の列強」が起こした戦争を目撃し、「核を持った者には核で対抗すべきだ」という決意を固めたためだと紹介した。
 また、咸鏡北道延社郡の住民から伝え聞いたとして紹介された北朝鮮当局の「農民扇動資料」は、正恩氏の農業部門での業績を並べ記している。2008年 12月に金総書記と黄海北道沙里院の米穀協同農場を訪れた際、正恩氏は掲示されている標準肥料量表の間違いにその場で気付き、新たな形の微生物肥料を代案として提示した。これに従うと、翌年には1町歩(3000坪)当たり最高で15トンの稲が収穫できたとうたっている。
 この資料を見た協同農場の住民らは、「(全国の)農場を金正恩大将が訪れば、わが国の食糧問題は自然に解決されるだろう」とあきれているようすだという。別の情報筋も、「金正恩を天才的人物に美化するため見え透いたうそを並べているが、あまりに荒唐無稽(むけい)な内容だ」と話している。

ちなみに日本における稲収量の最高記録は10アールあたり1145.9kgで、平均だと680kgだという。3000坪は約10,000平米だから、100アール。つまり日本の最高記録をさらに3割上回り、平均の倍を軽く超えるということだ。これはすごい。まさに大天才と言うほかない。こんな天才が率いる国が本気で日本を狙ってきたら、降伏以外に道はないな。…いや、むしろ迷走する日本の救世主になるかもしれない。頑張れ、金正恩大将!