楽天イーグルスが迷走している

星野SDを監督として招へいしようとしている…との報道があった。
個人的には、やめた方がいいと思う。星野監督には、チームに不足しているものを見る目はあると思うし、どこをどう補強すればいいかの判断はできると思うが、少ない手駒でシーズンを戦い抜く手腕はない。つまり楽天の「監督」としては不適切だろう。GMとしての招へいならまだ分からないでもない。
楽天は足りないものだらけだ。先発三本柱で何とか「楽天銀行」にはならずにすんでいたが、来季は岩隈のメジャー挑戦でそれも危うい。いまYahoo!スポーツで確認したら、今季最も多く打席に立った打者が、何と41歳の山崎武司だというから驚く。
足りないのは選手だけではない…というより、選手が足りないのはスカウトの力不足と言うしかない。今季、まともに活躍した外国人はゼロと言っていい。シーズンを通して働いたのは投手のラズナーくらいだが、5勝11敗、防4.48では活躍とか貢献とかいう言葉は使えない。来年使える選手を1人でも多く確保するとともに、5年後に使えるようになる選手を1人でも多く育てることが必要だ。
とにかく、1年や2年で結果が出るはずがないチーム状態である。それでも何とか他チームに伍していくためには助っ人の獲得は何としても成功させないといけないし、使える選手を放出するなどもってのほかだ。誰を監督に据えても、最低3年、できれば5年という長い目で見て、チーム力の向上を図る必要がある。田尾監督やブラウン監督は確かに最下位に沈んだが、それだけで必ずしも「結果が出なかった」というべきではない。どのような指標で評価するのかは難しいかもしれないが、チーム力の向上度をもって成否を評価するということを、楽天球団経営陣には学習してもらいたい。