ブガッティ・ヴェイロン

こないだ、西大津バイパス下坂本ランプで下りて国道161号方面に向かっていると、見たことのないスポーツカー…いや、あれはスーパーカーか。とにかくとんでもない雰囲気を漂わせている車を見かけた。旧車ならともかく現代の車で、私が見て「どこのメーカーかも分からない」車なんてそうそうない。エンブレムも見たことがないが、Eを左右ひっくり返したのとBがくっついたようなマークだった。
あわてて携帯電話を取り出し、信号待ちの時に撮った写真がコレ。

残念ながら、肝心のエンブレムが写ってない。手がかりが全くない中、片っ端からwikipediaYahoo!自動車で調べてはみたが、フロントの画像だけでリアの確証が取れない。うーん、と気になったので車に(異常なほど)詳しい上司に見せてみると、これはヴェイロンではないかと仰る。
ブガッティ・ヴェイロン。噂には聞いたことがある車だ。wikipediaによると世界で最も高価な市販車で、日本における標準グレードの定価は1億7900万円。世界限定300台、日本の枠は15台分とのこと。購入するには審査が必要で、それを通ると予約金5000万円を支払うことになる。すると、ファーストクラス航空券をとともにブガッティ本社(ドイツの古城らしい)への招待状が届き、そこで内外装やオプションについての決定を行う…のだそうだ。
性能の方は排気量8.0LのW型16気筒に4基のターボチャージャーを搭載、1001馬力を絞り出して最高速度407km/h
ちなみに、日本自動車輸入組合のホームページによると、発売以来日本で登録されたブガッティの台数はたった9台(2006年度1台、2007年度3台、2008年度1台、2009年度4台、しかもこれはヴェイロンだけとは限らない)。2009年度だけでフェラーリが521台、ロールスロイスが12台、6000万円するあのマイバッハでさえ9台が登録されていることを思うと、恐ろしい稀少車である。そのうちの1台を見ることができたというわけだから、幸運だと思わねば。