そうだおそれないでみんなのために イヌとサルとキジがともだちさ

むかしむかしあるところに、ジャムおじさんとバタコさんが住んでいました。おじさんたちがパンを焼いていると、窯の中に流れ星が飛んできました。びっくりしながら窯を開けてみると、「パンから生まれたアンパンマン!」…?
筑波大学の調査で、驚くべき実態が明らかになった…産経新聞より。

「桃太郎のお供は?」「アンパンマン!」 昔話知らない子供たち

 桃太郎の鬼退治にお供したのは犬、猿、おばあさん!? 桃太郎や浦島太郎といった有名な童話や昔話を子供たちが知らない傾向にあることが、大学教授らのグループが行った調査で分かった。人気アニメキャラクターが昔話に登場すると考える子供もいた。背景には、親がこうした物語の絵本を子供に与えないという近年の事情もあるようだ。(中略)
 桃太郎と一緒に鬼退治に行った「犬、猿、雉(きじ)」の理解は、20年間で3歳児は49%から22%、5、6歳児で89%から50%にそれぞれ下がった。おばあさんやキツツキなどのほか、アニメキャラクターのアンパンマンと“珍答”もあったという。
 「浦島太郎は誰の背中に乗って行ったか」については、3歳児で理解していたのは62%から30%へ低下。犬、猿、桃太郎などの誤答のほか、ここでもアンパンマンが登場した。
 徳田教授によると、訪問先の幼稚園などでは近年、アニメキャラクターが昔話や童話に登場するとの誤解を持つ子供が多いという。「物語をキャラクターでアレンジした人形劇などのイベントや、絵本の影響ではないか。アレンジを否定はしないが、子供たちが原作をきちんと理解してからでないと、誤解して育ってしまう」と憂慮する。(後略)

これはいかん!私も昔話などあまり知らない方ではあるが、この辺の基礎知識くらいはある。親が安易に子供の興味を引くものを使うことが原因なのだろうか。まんが日本昔ばなしも放送されなくなって久しいが、何でも欧米もの、現代ものばかりを使うというのは良くない。故きを温ねて新しきを知る。
それにしても、竜宮城に行くときにアンパンマンの背中に乗るのは極めて危険ではないか?彼は濡れたら力が出なくなってしまうので、揃って溺れるのがオチだ。アレンジするなら別のキャラにしたほうがいい。
アンパンマンが脇役でいいのかという疑問も湧いてくるのだが、ツッコミ始めるとキリがないのでこのへんにしておこう。