人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし

徳川家康の言葉です。うん、小さい頃から長い人質生活を過ごしてきた人の言葉だけあって、重みがありますな。ただ、重荷の性質によってはとんでもないことになってしまいます。そんなニュース。

「小学生は捕まらない」父母、小5に万引き強要

 小学5年の長男(11)に食料品を万引きさせたとして、兵庫県警明石署は4日、同県加古川市派遣社員中村精二(33)、同居している元妻の無職酒沢優希(31)両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。
 中村容疑者は容疑を否認、酒沢容疑者は認めている。
 発表によると、2人は3日午後5時25分頃、同県明石市内のスーパーで、長男に10キロ入りの米袋2袋など4点(7700円相当)を盗ませた疑い。
 長男は「嫌だったが、お父さんに怒られるので仕方なくやった」と話している。
 両容疑者には長男を含め6人の子どもがいるという。

小学5年生に米20kg。重すぎます。駐車場までの遠き道を行っても、逃げられっこありません。もう少し計画的な犯行を。
あと、「同居している元妻」って箇所ですが。これが生活保護受給における最大の問題点「偽装離婚」ってやつですな。この場合、男と女はそれぞれ別世帯として考えられるので、それぞれの独自に生活保護を申請・受給することができます。兵庫県はどうか知らんけど、東京や神奈川では時給換算すると法定最低賃金よりも生活保護の方が高額なのだそうです。ここに、いま検討されている「母子加算」が復活すると、この人たちはさらなる収入を得ることになります。しかしその金が車のドレスアップやパチンコ代に使われるというのはよく聞く話です。実話かどうかは知りませんがね。生活保護を廃止しろとは言いませんが、金銭じゃなくて、食糧などの現物支給あるいは換金すると処罰される商品券にするとか、社会インフラがもっと進めば、何に利用したかが追跡できる電子マネーってのもいいんじゃないでしょうか。ま、プライバシー云々言い出すかもしれませんから、総額の30%までは何に使ってもチェックされないようにしてやるとか、明らかに生活用品、食料品を扱う業者からの購入はフリーパスにするとか。もちろん、業者は認定を受けなければならない。これでも十分とは言えないところでしょうが、何もしないよりマシでしょう。
国との契約に基づいて大学に支払われるタイプの研究費とは、何を買ったか全部チェックされるんですよ。そして、不適切な支出であれば返金させられるわけです。その会計事務に携わっている身としては、何を買っても事後チェックされない生活保護には会計検査院のメスが入るべきだと思うわけです。ヘンなモノ買ってる生活保護世帯があるらしいといううわさ話はすでに巷に流布してるわけですからね。その真偽を確かめることから、まずは始めていただきたい。