見本を見せようよ

けさ、ゴミ捨て場で近所の奥さんと会った。近所というだけで名前も知らない、顔も知らない、もちろん話したこともない人だけれども、そういうタイミングで出くわしたら当然あいさつするのが日本人というもの。

わ「おはようございます」
奥「…」

…ん?モゴモゴッと返してくれたような、そうでないような。まぁ、もしかしたらすっぴんかも知れないし、警戒されているのかも知れないが、気分のいいものではない。すると5秒後、奥さんのお子さん(♂、3年生くらい?)が後ろを通りかかった。今日は登校日、あるいは始業式なのだろうか。奥さんははっきりと大きな声で

奥「忘れ物はない?ちゃんと***するんよ。行ってらっしゃい!」
子「(無言)」
奥「行・っ・て・ら・っ・しゃい!」
子「…いってきます」

コラコラ奥さん。自分あいさつできてへんのに、自分の子供には返事を、あいさつを強制するんかい?そら、子供もあいさつできん子になるで。
学校で教わるらしい「知らない人と話さない」も、行きすぎれば「知らない人」を増やすだけやし、さらわれる心配のないええ大人が従うこともなかろう。知らない人を知っている人に変える第一歩は、あいさつのはずだ。犯罪を減らすのはコミュニティの力とか言いながらあいさつもせんのでは、かけ声倒れもいいところ。自分の親がどこかの誰かとあいさつをしていれば、子供も「あぁ、あの人は大丈夫なんや」と安心できるはず。プライバシーも大事かも知れないが、身の安全のほうがよっぽど大事でしょうに。