*[野球]決勝は今大会5度目の日韓戦

16チームが参加する今大会、決勝を含む試合数は最少で8、敗者復活に回ったりすると増えて、最多なら10試合になる。今回決勝進出した日本と韓国の試合数はいずれも9で、そのうち日韓戦が5試合。

  日本 韓国
1次R1回戦 中国 台湾
1次R2回戦 韓国 日本
1次R敗者復活2回戦 中国
1次R順位決定戦 韓国 日本
2次R1回戦 キューバ メキシコ
2次R2回戦 韓国 日本
2次R敗者復活2回戦 キューバ
2次R順位決定戦 韓国 日本
準決勝 アメリ ベネズエラ
勝戦 韓国 日本

ちょっと考えれば…というか考えるまでもなく偏った組み合わせになっている。ちなみにアメリカvsベネズエラは3回(もし勝ち進んでいれば決勝で4度目)、勝ち進むごとに再戦が増える仕組みだ。
「2次ラウンド以降は全ブロック入り乱れた組み合わせにすべきだ」という意見はおそらく正しいと思う。でも、世界中から観客を集めることを思えば、入場券だけでなく交通手段、宿泊場所も確保しやすいことが条件となる。勝った負けた、あるいは抽選によって日本がマイアミへ行ってしまった…というように、自分の応援したい国の試合がいつどこになるか分からないのでは、多数の観客は見込めない。例えば、今大会の組み合わせに不満を抱く人が望んでいるであろう下記のような組み合わせを行う場合、トーナメント表の右側に行くか左側に行くかはギリギリまで分からず、各種チケットの手配が難しい。

入場券については、「どこ球場の第○試合」ではなく「日本の2回戦」といった形式を取ることで(負けたら払い戻し)対応できるとしても、移動や宿泊はそうはいかない。よって、なるべく近い地域で全ての試合が行われるようにしなければならない。
今やってるセンバツのように、1日で4試合済むのであれば1球場でも日程が組めるが、プロの試合はそうはいかない。複数の球場を使わざるを得ないだろうし、それぞれの球場で3万、4万といった観客を収容する必要がある。例えば日本の東京近郊のように大球場が密集していて、かつフロリダのように3月にナイターが開催できる温暖な気候を兼ね備えた地域であれば、2次ラウンドから一堂に会して大きなトーナメントが組めるだろう。アメリカで言えば、ドジャー・スタジアムと、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムがかろうじてこの条件を満たしているだろうか。直線で約50km、公共交通の便は良くないということだが、大会専用のシャトルバスなどでカバーできる範囲だと思う。またしても決勝に進めなかったアメリカが第3回大会を開いてくれるならば、この2球場を使ってよりエキサイティングな組み合わせを実現して欲しいところだ。
…ただ、米国の東側に住んでいる人にとってはちょっと残念な方法かもしれないな。