ノーベル賞

6年ぶりに日本人の受賞、しかも3人。素晴らしいことやね。その中で最年長である南部陽一郎博士は87歳。死んでしまうと受賞できないノーベル賞には、長寿も一つの受賞条件なのかもしれない。ところで「南部博士」というと、もっと有名な人がいる。科学忍者隊ガッチャマンを率いる南部考三郎博士だ。陽一郎と考三郎という名前に奇妙な共通点を感じるのは私だけだろうか?もしやタツノコプロのスタッフは35年前の当時からすでにこの南部陽一郎博士のことを知っていたのだろうか。科学忍者隊の結成と運営にはノーベル賞の賞金が使われているという設定だったりすると恐ろしいところだ。
さて文学賞候補と言われている村上春樹氏はどうだろう。日本語で書いた文学作品が世界で評価されるためには優れた翻訳が必須であり、翻訳に恵まれなければ埋もれてしまうことになるんだろうが、個人的には作者以外の人間によって別の言語に翻訳された時点でそれはもはやオリジナルとは別のものではないかと思う。論文ならば、書かれている言語が変わっても示している事実に変わりはなく、読みやすい/読みづらいという点以外の評価は普遍的なものだと思うけど、文学作品は使われている言葉の一つ一つに意味があり、価値があるんじゃないのかな。てなわけで、ノーベル文学賞というものの意味が私にはよく分からない。