今さら三國志VIII

一年半ほど前に買ってそのままにしていたソフト。しかもこれは1,980円の廉価版だから、世に出たのはもっと前のはず*1のソフトなんだけども、それを今さらながらやりはじめた。なんだかとっても久しぶりだ。たしか買ったときにこれをやらなかったのは、その時のパソコンと相性が悪く、うまく起動しなかったとか音が出なかったとか、そんな不具合があったからだったかな。
廉価版なので説明書がないのが困る。コーエーのゲームソフトはシステムが複雑な上に毎度毎度システムが変わっていくのでちょっと予習が必要なんだけども、今回は行き当たりばったりだ。いつでもチュートリアルを実行できるのである程度はカバーできるとはいえ、ちょいと不便。
普通はとりあえず曹操でとか、やっぱり劉備で漢朝の復興だとか、いやいや孫堅で寿命との戦いだとか実在の武将でやるもんだけども、今回は「新武将」つまり自分で勝手に作った武将を登場させてプレイしている。その名は川上哲治。部下はもちろん王、長嶋らV9戦士だ。
ところがこんなポッと出の馬の骨には不利な要素が盛りだくさん。君主の「名声」が低いと、人材の登用はおろか、ろくに話もしてくれないのである。シナリオ開始時点ですでに名声を得ている他君主に対し、こっちゃ打撃の神様赤バットの川上だというのに、その名声は1800年前の古代中国ではまったく通用しない(当たり前か)。
人が増えないから、領土の拡大も難しい。後顧の憂いがない立地(秣陵)で旗揚げし、空白地だった呉と会稽を得たものの、これらを維持するのに手一杯になってしまった。なんとか翻陽まで広げて揚州を制覇したけどここで手詰まり。登録したけど未成年の長嶋の子供(一茂と三奈)ほかが早く加入してくれないとな…。
ちなみに時代は董卓が専横を恣にしている頃。群雄が反董卓連合を組み、わが勢力もそれに参加した…のはいいんやけども、「董卓支配下にある○○を解放するための戦です、1部隊ほどご参加を」と言われて行く先が長安とか武都、陳留。はるか遠く揚州の地から10日やそこらで参戦できるわけないやろっ!と突っ込みつつも、貴重な実戦経験を積む場なので配下武将を入れ替わりで参戦させている。めんどくさいからCPUに任せたいところなんやけども、思考プログラムがあまりにもアホやし犬死にされても困るから自ら指揮を執る。すると多方面から部隊が集結している関係上、異様に時間がかかる…という状況。まぁ時間つぶしにはええねんけど、事態はちっとも進まない。何よりも、この間全くセーブができないというのが痛い。
そうして中原の諸都市が取ったり取られたりを繰り返して荒れまくる中、田舎の劉璋やら孫堅やら劉表あたりが地道に勢力を伸ばす。やはり人数不足のせいで、少し後れを取っている感じがする。できれば敵の戦力を削りたいんだけども、せっかく引っ捕らえた武将も登用には応じてくれず、かといって首を斬ったら悪名が高まって後々困るらしいから斬ることもできず。どないせえっちゅうんじゃろ。
自国の内政については直接指示を下せないのがもどかしい。君主にできることは、都市別に方針を示すことだけなんだけども、

川上 「今年の○○の方針は、内政重視とする。特に商業に重点を置いてやってもらいたい」
   「各人、取り組みたいことがあれば言ってくれ」
森 「私は開墾に従事したいと思います」
須藤 「私は技術開発に取り組みたいと思います」
黒江 「私は開墾に取り組みたいと思います」

てめえら監督の言うてること聞いてんのか!クビにすっぞコラッ!人それぞれ得手不得手があるとは言え、ちょいと許せん。しかもこうやってせっかく提案してきているのに違う仕事を命令するとヘソを曲げやがるから、提案通りでいいよといわざるを得ない。そのくせ、仕事をすることで消費される「行動力」が余りまくっているやつがやたら多い。人がきちんと取り組んでいるかサボっているかが数値で分かるというのは便利なようだけども無駄に腹が立つ。支配都市が増え、配下武将が増えてくると一人一人に指示を出してられないのは確かだけども、もう少しCPUが賢くなってくれんと委任もできん。
明日からしばらく沖縄に旅立つので古代中国とはしばしお別れ。でもこの三國志VIIIはちょっと駄作な感じがするなぁ…。比較的評価の高いXIも廉価版が出ているみたいやし、こっちにしようかな。家にあったIVのWindows版はWin2000に非対応やし(そういえば10年以上前にPC-98版をUHAちんからFD約10枚で借りたような記憶が…)、大学入試後合格発表までの暇つぶしに活躍したVはどっかにいってしまっているし、大学時代にやりこんだVIもたぶん誰かに貸しっぱなし。VIIはあんまり面白くなかったし、VIIIに似たシステムなので興味なし。長くのめり込めて、しかも1日あたりのプレイ時間が短くて済むゲームは何かないかなぁ…。

*1:wikipediaによると2001年らしい