お前の話はつまらん!

大滝秀治が一喝するCMが何年か前にあったけれども、ほんとにつまらなかったですよ。22分間の演説シーン。そう、木村さんが総理のフリをしてたあのドラマです。通常60分のところを90分枠に拡大してまで都合した時間を全部つぎ込んで、あれはないわ。内容も全然ないし、ダラダラしゃべってるだけ。「テレビ史上に残る」という表現での評価もあるみたいやけど、無駄やから今まで誰もやらず、そしてこれからも誰も模倣しないというだけちゃうんか?
作品の中に演説のシーンを織り込むという手法は30年以上前にもすでに使われていたけど、演説のシーンなんてね、1分半もあれば十分なのよね。聞いてる方が飽きてくるからね。その30年前の作品における珠玉の演説シーンから一つのセリフを抜粋して、CHANGEというドラマへの評価とさせていただきましょう。

「あえて言おう!カスであると!」

秘書官深津絵里とのアレコレも、ストーリーとしての必要性を全く感じないし。加藤ローサと取り合うのかと思いきや、何かさっさと諦めるし。あれだけいろんな小細工して、キムタク主演でこの結果だとコケたと言っていいでしょう。編成会議では我々は一人の俳優を失ったとか言ってるかもしれんですね。これは敗北を意味するのか、否、始まりなのだと奮起して、もっといい作品を作ってもらいたいところ。