外部委員が実は内部の人間?

朝日新聞より。

国交省「道路改革本部」、天下り法人から外部識者

 道路特定財源の無駄遣いや関係する公益法人のあり方を点検するために国土交通省が設けた改革本部のメンバーに「外部有識者」として加わった元裁判官の梅田晴亮氏(79)が、同省の天下り法人の会長と同省関連の投資ファンドの代表を兼務していることが分かった。
 改革本部には、福田首相の指示を受けて5人の外部有識者が入ったが、冬柴国交相はその人選にあたって「だれが見ても公正だと評価される人に入ってもらう」と国会で答弁していた。
 梅田氏は元札幌高裁長官で、今年2月に大臣を含む国交省幹部13人で発足した「道路関係業務の執行のあり方改革本部」のメンバーの1人。外部有識者枠で3月から加わっている
 同省などによると、梅田氏は05年から同省所管の公益法人、建設業適正取引推進機構の会長。同省関連の「都市再生ファンド投資法人」でも03年から執行役員(代表)を務めている。機構会長は無報酬だが、投資法人では役員報酬を得ているという。
 同機構は談合防止の講習会や書籍の出版をしており、理事15人のうち5人が国交省OB。他省庁のOB5人も理事にいる。同投資法人は、都市再開発を支援するため設立された半官半民のファンド。国交省が外郭団体を通じて出資した500億円を運用している。運用資金に道路財源は入っていないが、投資先の再開発事業では、街路整備などに道路財源が使われている。
 また、梅田氏の長女の夫は国交省のキャリア官僚。昨年から局次長級の大臣官房審議官の職にある。
 国交省と密接な団体のトップとの兼務について、梅田氏は「肩書に応じて人格を使い分けており、裁判官の経験から、中立の立場を貫ける自信がある」と話している。
 一方、国交省は「『外部』とは、審議会の委員ではないという意味。厳しい意見を言ってくれる人だから梅田氏にお願いした。手心を加えてもらおうとは思っていない」としている。

ふーん…。まぁ、もともとが裁判官なのであれば外部かも知れないが、門外漢過ぎて発言力がないのも困るわね。しかし外部とか内部とかいう以前に、79歳というご高齢であることを問題視すべきでは。