春の訪れ

気がつけば職場の梅が満開になっていた。そろそろ合格発表、サクラサクとは言うけれど、桜は来月、今は梅。道真公にもゆかりのある梅をさしおいて、なぜ桜なんだろうな。子供が入試に受かったら、「テンマングウノ ウメハマンカイ」とメールを打つことにしよう。入試が10月に変わったら、もちろん「キクノキセツニ サクラガマンカイ」だが。
やたら多かった雪もすっかり消えて、今日も雨。啓蟄も過ぎ、一雨ごとに春が近づく季節になった。そして雨の後は車が黄色い…。嫌な黄砂も、春の知らせだと思えば腹は立たない、かな?本当に暖かくなってきたし、そろそろコートを片付けようかとも思い始めた。コートを脱げば身も心も軽やかになる。
そして何と言っても播州の春に欠かせないのがイカナゴの釘煮!イカナゴの稚魚を、赤く錆びて折れ曲がった釘のようになるまで醤油、みりん、砂糖等を加えて煮詰める。私はこの釘煮があればおひつを空にする自信がある。3合は軽いだろうな。スーパーでは惣菜コーナーに、デパートでは贈り物として売られているほど浸透したものなので、播磨灘周辺の名産物という意識はなかったけれども、こっちでは見かけないのでちょいとばかり寂しい。仕方なくちりめん山椒を代用品としているが、やっぱり春はイカナゴだ。