中国で「五輪」ちゃん

中国語ではオリンピックのことを、音による当て字で「奥林匹克」(発音をカタカナで書けば「アオリンピークー」)、正式には「奥林匹克運動会」と言う。運動会というのもなんだかアレだが、とにかくこう言うのだ。略して「奥運」。中国で、この「奥運」という名前を付けられた子供が増えているらしい。
なんとも短絡的な気もするが、日本でも大正二年に生まれたから「大二」とか、昭和三年に生まれたから「昭三」とか、かなり多かったらしいしね。うちの祖父さんも、長男なのになぜか「武二」と「二」がつくんだけど、もともとは「大二」が第一候補だったんだそうだ。ちなみに祖父の兄弟は、三男が「さぶろう」、五男が「ごろう」、六男が「ろくろう」だ。面倒くさかったのだろう。四男に「しろう」とつけようとしたが縁起が悪いので「いつろう」にしたところ、やはり戦争で亡くなったという。
五月に生まれたさつきちゃん、三月に生まれたやよいちゃんも多いことだろう。葉月ちゃん、睦月ちゃんあたりまでは使えそうだけど、「霜月」ちゃん、「神無月」ちゃんあたりになると微妙かも…。「師走」ちゃんなんてあわただしい名前もいやだな。そういえばどっかに「水無月」ちゃんという名の飼い犬がいたか。
話は戻って「奥林匹克」。前の部署に奥林さんという上司がいらっしゃったが、お孫さんに「匹克」とつけるようなことは…まさか、ないよな。