八月も下旬に

つまり子供たちの夏休みは残すところあと10日ほど。宿題は残すところあと半分以上、かな?頑張れ少年たち(概ね少女たちのほうが計画的に済ませているし)。
夏の甲子園ももうそろそろ終わりに近づいてきた。延長15回と再試合、さらに帝京とも延長13回を戦った佐賀北高校には喝采を送りたいが、とにかくケガのないように頑張って欲しい。常連校の監督が3回途中に熱中症になってしまうほどの暑さの中、よくもまぁ元気に走り回れるもんだなぁ。
大阪桐蔭の中田や仙台育英の佐藤といった目玉クラスが早々に(あるいは地方大会で)敗退したことは、プロ関係者からすれば胸をなで下ろす感じだろう。勝ち上がって連投して故障でもされたら大変だ。
そうだ、佐賀北と言えば、なんであんなに元気なのかと思って地方大会を見てみたら、5試合しかしてないんだな。しかも決勝は7/24。そりゃ休養十分で甲子園に臨んでるわけで、その意味では有利だ。たとえば大阪代表の金光大阪は8試合して、決勝は7/30だから、消耗度合いとしては激しいはず。大阪代表や兵庫代表が近年不甲斐ないと言われているのは、従来は地方大会の参加校数による疲労の格差を跳ね返すだけのレベルの違いがあったのが、選手や指導者の流出によって田舎の高校との戦力差が失われてきたからだろう。各都道府県代表の甲子園での通算成績を見れば、大都市圏の代表校は勝ち星も勝率も上位だが、年ごとのデータを作ってみれば大都市の凋落と地方の上昇が目に見えるんではないかと思う。
野球留学自体は、生徒に学校を選ぶ自由がある以上、とやかく口出しすべきではないと思う。しかし、選挙で言えば「一票の格差」にあたるであろう、地方大会における「一勝の格差」はどうにかして解消しなければなるまい。とは言え、都道府県代表という形をとる以上は不可能だし、大阪や兵庫といった参加校数の多いところを単純に分割しても大会日程に影響が出る。たとえば鳥取や島根を統合するというのは昔の形式に戻すことになるし、理解も得られないだろう。何か良案はないものだろうか。