妻鹿兄弟

我が故郷兵庫県姫路市には、「灘のけんか祭」と呼ばれる勇壮な秋祭りがある。各地区の御輿がガツンガツンとぶつかり合う様は、さすが播州の浜手、何とも荒っぽいなぁと思わせるこの祭、御輿を出す地域の一つに「妻鹿(めが)」というところがある。人の名字にもなっていて、双子でも生まれたらぜひ「梅人(ばいと)」「美人(びっと)」という名前を付けてもらいたいなーと思ったりするが、今日の本題はこの姫路市飾磨区妻鹿ではない。
マクドに登場した「メガ」シリーズ第2弾、メガてりやきを食べてきた。
一部では、肉が1枚ずつだったらメガじゃなくてビッグてりやきではという声もあるようだが、あれで肉が2枚ずつの計4枚入っていたらもう大変なことになってしまう。写真は撮ってないけれど、文章でその魅力威力をお伝えしようと思う。
パン-肉-パン-肉-パンというビッグマックに似た構成ではあるが、ビッグマックと違っててりやきソースが絡めてあるため、それが潤滑油のような働きをして肉がズレやすく、食べづらさは倍増している。しかも、普通のてりやきは包み紙が袋状になっていて、タレがこぼれないようになっているが、メガてりやきはなぜか一枚紙。Here you are時には形が崩れないように厚紙の枠で囲まれているものの、食べるときには取り除いてしまうので、食べやすさには貢献してくれない。
お味の方はというと、ほぼ予想通りのこってり具合。てりやき専用の豚っぽいパティがぷりぷりとした歯触りをもたらし、甘辛いてりやきソースが口中にしつこく染みわたってゆく。期間限定のマンゴシェイクとともに食べたのは完全な失敗だった。アイスティーあたりでさっぱりさせることをおすすめしたいところだ。どっちも美味しいんだけど、30手前の私にはちょっとしんどい組み合わせ。
「ほぼ」予想通り、と書いたが、予想通りでなかったのはどんな部分かというと、最下段にさりげなく滑り込んでいる一枚のチーズだ。なんともこれがズッシリとのしかかる。たかが一枚のチーズだが、今まで食べた全てのハンバーガーの中でもっとも存在感のある--言い換えれば違和感のある--チーズだった。
話の種にと思って食べてはみたものの、こんどマクドに行ったときはかわいらしくエビぷりしてみようと思った。そんな今日は時の記念日