BIGブーム

5億6000万もの当せん金が手に入れば、一生生活に困ることはないだろう。サラリーマンの生涯賃金が3億ちょっとと言われているし、現金が手元にあればローンを組む必要がないから利息を払わなくて済む。逆に利息を得ることができるのだから、浪費をしなければ死ぬまで安泰だ。
こないだは多額のキャリーオーバーが発生したということが話題になり、BIGがバカ売れしたわけだが、以前(これこれ)書いたとおり、BIGは確率的に言ってキャリーオーバーが出て当たり前なのである。480万分の1という確率から導かれる、当せん金の理論値は約5億7000万。なのに、キャリーオーバーが発生していなければ当せん金の上限額は3億となっているからである。今回キャリーオーバーは0円になったが、また480万枚売れたとして、確率通り1等が1枚出たら、3億の当せん金と2億7000万のキャリーオーバーが発生するわけだ。次回も同じ結果なら、6億の当せん金と2億4000万のキャリーオーバー。確率通りなら以後9回にわたってキャリーオーバーが発生し続け、6億の当せん金が出る。自分で結果を予想する普通のtotoと違って、結果が順当だから1等がたくさん出るなどということがない以上、たいていの場合は6億円近い当せん金が見込めるのである。だから今回当たらなかった人も、がっかりせずに買い続ければ、10回に9回くらいは480万分の1の確率で6億ゲットのチャンスがあるのだ。
ところでこのBIG、気になるのは「1円でもキャリーオーバーがあれば、3億1円よりも高額の当せん金になる」ことがあるようだということ。1等の5億6313万が7口あったということは、3億を超えた部分が2億6313万×7で18億ちょっと。キャリーオーバーの額は15億だったということなので、キャリーオーバー以上の額が1等の配当原資になっている。極端な話、キャリーオーバーが10万円程度であっても、その回の売り上げと当選本数次第では6億円になる可能性があるということだ。でも、キャリーオーバーが0円だと、最高で3億円。この10万円は大きい。他のクジは理論値と通常時の当せん金が同じくらいになるよう設定してあるから、こんな変なことは起こらない。このBIGも通常の1等当せん金を6億にするか、1口150円にするのが筋なんだろうけど、1等当せん金は1口あたりの価格の○倍以下、とかいう制限でもあるんだろうか。