精神的な衝撃

毎日新聞の記事から抜粋。

<がん告知>衝撃少なく 全国で医師対象に講習会

 患者の精神的ダメージを最小限にとどめる「がん告知」を目指し、07年度から医師を対象にした講習会が全国規模で開かれることになった。(中略)
 がん告知は、患者や家族にとって精神的な負担が極めて大きい。しかし、大学の医学教育などには、患者の感情や生活の質(QOL)を重視する十分なカリキュラムが組まれていない。このため、医師の心ない発言で患者が傷つくケースが相次いでいる。例えば「まだ、生きられると思っていたんですか」(暴言型)抗がん剤でも民間療法でも、あなたの好きな方でいいですよ」(責任放棄型)などだ。医療関係者の間でも告知の技術向上が課題となっていた。(後略)

普通の人からすると、身近な人がガンであることが発覚するとか、死ぬとかいうことは人生の一大事であるが、やはり医者は日常的にそういった現象に触れるために感覚が麻痺してしまう場合もあるのだろう。国家公務員も、ついつい国民を統計上の数字で見てしまう瞬間があるのではないかと思わなくもない。一人一人の人格まで見ているととてもじゃないが全国的な政策など打ち出せないというのは確かにもっともだとは思うが、あまりに鈍感になるのも困る。他人の人生を左右しうる立場にある人はその自覚を持たねばなるまい。
…と、何だかコムズカシイことを書いてしまったが、本当に書きたかったのはこんなことではない。冒頭の記事を読んで、他人の人生には全く影響を及ぼさないであろうことが頭をよぎってどうしようもなかったので、吐き出したいだけなのだ。

「あなたはガンです」
ガーン

ふぅ、すっきりした。