メディアの影響は大きい

あるある大事典とか何とかでウソの情報を流し、視聴者はそれに惑わされる…日本人は権威に弱いとかいって自虐的な評価をする人がいるけれど、これは別に日本人の特性というわけではないと思う。食の安全や健康、ダイエットといったものに対して過敏だという点においては反省せねばならんだろうが、専門家の映像を巧みに使われては、一般人にその情報の真偽を疑えというのは酷な話であろう。それだけマスメディアの力は大きいのだ。こういった仕事に携わる人は常にそれを肝に銘じておかねばならない。
…で、何でこの日記に「野球」というキーワードが振ってあるのか?それは昨日マガジンで読んだ「新約巨人の星 花形」においてウソが描かれていたからである。情景はこうだ。

「三振なら負け、打ったら勝ち」というルール*1で花形は黒沢という投手と勝負する。外角に逃げるスライダーを花形はホームランにするが、「ボクの負けです…一歩届かなかった。バッターボックスから足が出てしまいました」と言う…

しかし絵を見ると、花形の足はラインを踏んではいるものの、かかとはボックス内。これはセーフである。ホームランは認められ、花形君の圧勝となる。

公認野球規則6.06(a) 打者が片足または両足を完全にバッターボックスの外に置いて打った場合、打者は反則行為でアウトになる

球漫画を描くなら、あるいはその編集担当となるなら、この程度の基本ルールは覚えておいてほしいものだ。

*1:こういうルール付けをよく見るが、凡打はどうするのだろう