今年も

センター試験の英語リスニングで問題があったらしい。去年も全く同じことを書いたが、300台程度の不具合はやむを得ないと考える。50万台の全数検査をやろうとすると1台あたり30秒という無茶な数字を設定しても、100人*1がかりで15万秒、8時間ずっとこれにかかりきりでまる5日半。1台1分かかれば11日である。しかも、問題管理の必要上、この検査のためにアルバイトを雇うことは不可能である。問題作成の任に当たる先生も、ご家族にすらそのことを漏らしてはならないと言われるほど厳しいのに、完成した問題を不特定多数に聞かせるわけがないのである。スピーカーでやったほうがまし、と言うけれど、それはプレイヤーでよく聞こえなかった人の話であって、よく聞こえた99.9%の人にすれば、教室の隅だったり古いスピーカーだったりする危険の方が遙かに大きいだろう。実際問題、こんな大規模な、しかも一発勝負の話で100%はあり得ないのである。
なお、私見であるが、単純にヒアリングがうまくできなかった人が再チャレンジのつもりで再試験を受けようとしてプレイヤーの不具合を申し立てた可能性は十分に高いと考える。私ならそうする。

*1:大学入試センターの職員数は107人